最上階の、角部屋。 木目が美しいフローリングには、 ルーフバルコニーから たっぷりの光が差し込みます。

ね、こんなにどどんと！ ルーフバルコニーだけで 43.60ｍ²もあるのですよ。 ひとり暮らしのワンルームが すっぽりと入りそうなゆったりさ。

ああ、これはいい…… スーッと伸びた先まで 駆け出したくなる光景です。

この自由な空間を、どう使おう。 このままにしておくのも それはそれで贅沢ですけども、 どうせなら上手に活用したい気もする。 リクライニングチェアを置いて、 ゴロンと寝転がってみたり？

美しいお花で埋め尽くして、 さわやかな花園にするのもいいな。 お花たちのにぎやかな彩りが、 青空によく映えることでしょう。

場所は京都市下京区。 「五山送り火」のうち3つが バルコニーから見えるようですよ。 大きな山に、美しい火で 「大」「妙」などが浮かび上がる あの有名な伝統行事です。 すごい、なかなかの展望ですね。

ここでもう一度間取り図を。 使いやすそうな2LDKです。 約7.1帖と、約10.4帖の洋室。 LDKは約16.1帖と、 全体的に広々した造りです。

ふたつの洋室の中央あたりに キッチンがあるのですね。 どちらのお部屋で過ごしていても お菓子や飲み物をサッと取れます。 ここから、まずは右側を見ると…

こちら！　約7.1帖の洋室。

木枠のガラス戸のおかげで、 バルコニーから飛び込んできた光が お部屋全体をスイスイと走り抜けます。 空間は区切れるけど、光は通す。 ガラス戸のうれしいポイントですね。

ルーフバルコニーには どちらのお部屋からも出られます。 サンダルをしっかり用意して、 テンションが上がったらすぐに 外に飛び出していけるようにしたい。

落ち着いたグレーの壁も、 品のいいお部屋の雰囲気に 馴染んでいていい感じ。

それでは、キッチンに戻りまして。 お次は左側ですが…

くるりと向きを変えまして、 こちら、約10.4帖の洋室です。

いいな、どこにいても光が届いて。 日中なら電気をつけなくても じゅうぶん過ごせそうな明るさです。

2022年9月にリフォームが行われ、 食器洗浄乾燥機や床暖房などの ありがたい設備が追加されました。 やった！　冬の足元もぽかぽかです。

ではでは、お次は水回りです。 ああ、木のカウンターいいなぁ！ スキンケア用品をホテルみたいに オシャレに並べたいものです。

バスルームもやわらかいブラウンで、 お部屋と統一感がありますね。 ここも明るくていいな、と思ったら……

窓の延長線上に、さらに 外につながる窓があるのでした！

おお、おもしろく大胆な造り。 気にならない方は光を浴びて、 ちょっと気になるわという方は 目隠しシートを貼るのはどうでしょう。

トイレは落ち着く、ちんまりさ。 よいですよいです、トイレというのは これくらいが心地よいのですよね。 いい孤独、自分だけの空間。

あら、玄関にも窓。 はめ込みタイプの室内窓が やわらかな光の通り道を またまた増やしてくれました。

あれだけのバルコニーですから、 小さなお子さまがいるご家庭は きっと楽しく過ごせるのではないかな。 日の光と一緒に過ごせるので、 自宅作業が多い方にもぴったりかも。 外に出ずとも、太陽と仲よしになれます。

どっしりした外観も頼もしい。 空に向かって伸びるずっと先、 １１階が今回ご紹介したお部屋です。

ルーフバルコニーではしゃいだり、 ひなたぼっこをしたり、花を愛でたり。 「あ！　火が灯った！」と伝統行事を楽しんだり。 あの広々した空間で、きっとたくさんの 思い出が作られていくんだろうな。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。主にツイッターにいます。 @kmn_nana