この懐かしい佇まいに胸が ぎゅいん！となってしまう。

赤いタイルに青い屋根、 そして堂々たる床屋さんのサインポール。

ご覧の通り、元・床屋さんです。 ああ、いい外観！

このフォントもたまらない昭和感！ 剥がれてしまっていますが コハタという床屋さんだったそうです。

３階建てで広く、 いろいろなパターンで使える家。

なので、あえてこのままの状態で募集をし 借主さんと相談しながら改装したい、という オーナーさんの思いが乗った 自由度の高い賃貸です。

入居者さんがご自分で 改装・DIYもするのも勿論OK。 オーナーさんと改装範囲を 分担することも可能。

内容によっては改装補助費用が 20万円〜上限50万円が出る というから嬉しい！

あと、ペットも 小型犬と猫はOKです。

入居者さんによって柔軟に姿を変えそうな この物件、どう使おうか...

妄想しながら１階から見ていきましょう。

建物内に入ると床屋さんゾーン。 サインポール同様の赤×青の床が 明るい陽に照らされます。

設備や鏡の跡も残っていて 現役だった時代を感じさせる店内。 まさにノスタルジック。

店舗部分は現状、または スケルトン渡しが想定されています。

あえて床屋の名残を残したリノベ、 味が出て楽しそう。ぜひしてみたい。

店舗として活用するなら ヴィンテージ雑貨販売や 古着屋さんとの相性も良さそうな。

バイクや自転車を置き飾る土間にもなるし、 絵を描いたり撮影したりするアトリエとして 活用するのも思い浮かびます。

東南角地で日当たりがよく 窓も大きく多いため 建物奥まで日差しが入ります。

奥にはキッチン、風呂、 トイレの水回りと、居間。

裏口があるので、 引き続き店舗営業をする人にとっても 便利に使えますね。

塗り壁とタイルのお風呂が懐かしい。

ちなみに場所は豊島区の椎名町。

評判の高い銭湯が多々あるエリアです。 近所には３軒のスーパー銭湯があるので 広々と浸かりたい日は銭湯へ。

２〜３階にはそれぞれ ２間の和室が。

１階同様、日当たり抜群です。

２階にもトイレがあるので １階はお客さん用、自分は２階で、と 使い分けできますね。

ちなみに１階のトイレは和式です。 全体的に水回りの修繕が 必要かもしれません。

壁面箪笥も渋いし、

この木の造作も手が込んでいる。

古さはもちろん感じますが、 雰囲気がすごくいい。 きっと大事に住まわれてきたのでしょう。

より一層、落ち着く空間に 生まれ変わりそうな気配がぷんぷん。

３階のバルコニーは 角地を思いっきり堪能できるかたち。

ミニテラスを作って コーヒー飲みたい。

クリエイターさんが制作過程で 何かを自然乾燥させたりする時にも 使い勝手がよさそうです。

あと３階の天井には アスベスト調査時に できた破損がありますが こちらは修理される予定なのでご安心を。

先述したとおり、場所は 東京都豊島区の椎名町。

椎名町駅からは徒歩3分で 道中は街灯があり 夜道も明るく安心して帰れます。

徒歩20分ほど先には池袋。 ですが椎名町は 池袋の喧騒から逃れた のんびりとした空気が流れる町。

近くには海外からの観光客に 人気の「まち宿」があり、 地域住民と旅行者の 交流の場にもなっています。

著名漫画家たちが住んだトキワ荘も このエリアにありました。

そのような文化を持つ町という こともあってか、寛容さと住みやすさが 程よく合体している空気を感じます。

豊島区は子育て支援にも 力を入れていますし、 物件近くには公園、 保育園〜中学校などが揃っていて 子供と一緒に過ごしやすい 環境だと思います。

生活に欠かせない スーパーも商店街もありますよ。

物件をよりよく活かしたいという オーナーさんの思いもあることですし 何かを始める一歩目を 踏み出しやすそうな物件。

10年を目安に建て替えを 検討されているそうなので 期間限定にはなりますが…

この町の、この元・床屋さんで、 夢を作り広げるのはいかがでしょう。

文・戸田江美

デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

トダビューハイツ ロジハイツ