アンティークショップで見つけた 素敵なテーブルを そのままキッチンにしちゃいました、 と言われたら そうなんだろうな、と納得すると思います。 上品なターンドレッグに 薄めの天板、そこにまあるいシンクときたら これはもう、設備というより インテリアなんですもの。

細い板で構成された ヘリンボーン床も美しい。 窓の外は一面グリーン。 あれ、ここはもしかして パリのアパルトマンなのでは…？

いえいえ、ここは東京都。 それも、そのほぼど真ん中に位置する 新宿区市谷です。 こだわりディテールのお部屋ですが 硬派な正方形で 家具の配置は迷わずに済みそう。

とにかくこの内装が ドンピシャに好み、という人と 出会ってほしいお部屋です。 白の建具もいいでしょう？

シャビーシックなインテリアで クラシックにまとめたり パキっとした赤や青で アクセントをつけるのも似合いそう。

私としましては とにかくこのキッチンに一目ぼれでして。 生活感は最小限、 レンジフードだってミニマルで 限りなく家具に近いデザインが ほんとうにかわいい…！

建具×ターンドレッグ×ヘリンボーンの このアングル、 たまらないタッグです。 このお部屋で暮らしたら 朝食は毎日 カフェオレとクロワッサンにするんだ。

収納スペースは 玄関と廊下にまとまっています。 廊下の近くにハンガーラックがあると 帰ってきてすぐに アウターをハンガーにかけられて 便利なんですよね。

脱衣所にトイレがあって

バスタブはなく シャワールームになっています。 コンパクトにまとまったサニタリーは お掃除もらくちん。 お風呂にゆっくり浸かりたい日は 近くの銭湯「柳湯」へ。 創業当時の面影を残しつつ 2022年8月にリニューアルされて 脱衣所などはピカピカ。 帰り道に寄ってきちゃって お家に帰ったら あとは晩酌して寝るだけ、なんていうのも 幸せだろうな。

壁の余白には お気に入りのキッチンに 似合いのアートを飾ろう。 ピクチャーレールは きっとそのためにあると思うんだ。 パリジェンヌ気分で 暮らしを楽しみつつも 日本人でよかった～なんて言いながら 銭湯でほっと一息ついたり。 どんな日常も彩ってくれる 贅沢ディテールのお部屋なのでした。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk