無機質なコンクリートと 温かみのある木材が リズミカルに切り替わる空間。 居室には建具がなく 段差で巧みにゾーニングされています。

1SLDK、ということですが どこが1で、どこがSかな？ この複雑でワクワクするお部屋を できる限り、味わい尽くしましょう。

玄関には大容量のシューズボックス、 そして天板には 未知の惑星の植物のように 電球がにょきっと配置されています。 なんだかこのまま育っていきそう。

進んでいくと カウンターにもお揃いの照明が。 このスペースはコンクリート比率低めの ウッディな空間です。 カウンターを利用して ワークスペースみたいにするのがいいかな。

正面の棚が メインの収納スペースになりそう。 右側には、赤いハンガーパイプが お部屋のアクセントに。 服や雑貨をインテリア代わりにして オープンな収納を上手に活かしたい。

三方が窓に囲まれたLDKは スタイリッシュな対面キッチンが主役。 コンロが中央にあるデザインが新鮮です。

惚れ惚れするほどシャープな天板に 木目調の面材と真鍮のタオル掛けが よく映えます。

コンクリートの床には ラフに絨毯を敷いて （個人的にはペルシャ絨毯がいいな） クッションを並べて。 お友達を呼んだら 窓際のベンチや床に座ってもらって カジュアルに楽しめる場になったら 素敵だなぁと思います。

そしてね、お気づきかもしれませんが このお部屋、ロフトもありますよ。

ここが寝床になるのかな。 この天井の近さが 妙に落ち着きます。

いやぁ…かっこいい。 このアングルでお部屋を見渡せる場所を 作り上げてくれたことに感謝です。

水回りはシンプルですが 脱衣所には シンボリックなロングカウンターが。 ホテルみたいに揃いのタオルを ぴっちり並べるのが似合いそう。

このお部屋の棚はどれも ちょっぴりイレギュラーで ディスプレイ欲を掻き立てられる、 そんな存在感を放っています。

エントランスには 小さく小さく 「コトブキビルディング」。 なんて愛すべきフォントでしょう。

外観から室内まで 統一された世界観は新築ならでは。 でも新しいのは築年数だけじゃない。 その間取りも、内装も 新しくて複雑で、大胆で。 初めて見る空間で 自分の暮らしをどう組み立てよう。 未知との遭遇に 心は踊るばかりです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk