京都には独特な風情の町家や戸建てが
まだあちこちに残っていて
そんなおうちに出会えると
とても嬉しくなっちゃいます。

がっつりばっちり、ではなく
元の雰囲気はそのままに
素朴なリノベーションが施された平屋です。

一番変身したのはおそらく台所。
昔ながらの銭湯を彷彿とさせる、でも
今ドキな淡いブルーのタイルに

シュッとクールでスマートな
ステンレスのワークトップ。

だけど、レトロな窓辺とも
不思議と馴染み

すべすべの無垢の床と相まって
ふんわり優しい台所。

そう、全体的に
すごく優しい印象のおうちなんです。

玄関から奥までスーッと
光と風が通り抜け

柔らかな光が
素朴な部屋を包み込む。

4DKという間取りは
1人ではちょっとゆったり、
2人ではこじんまり、
小さな人と3人でもいけるかな。

小さな庭に面した和室には掘り炬燵。

なんと裏手には、

金閣寺が所有する衣笠山。

横には小川が流れ、せせらぎが聞こえます。
そんな環境だけで、もう贅沢…！

暖かくなってきたら、
この濡れ縁に腰掛けて
朝、脳みそが起きるまで、
ゆっくりぼんやり、してみたい。

目覚めの珈琲ではなくて
濃い緑茶かな。

真ん中の和室も、
素晴らしいでしょう、いいでしょう！
特に磨りガラス越しの光がね。
丸いちゃぶ台を置きたいな。
掘り炬燵もいいけれど、
ちゃぶ台囲んで、
湯気の立つごはんと味噌汁を前に
「いただきます」の風景。憧れる。

スススとガラス戸を開けると、
サンルームのような縁側。
雨が降ったらパラパラポロポロと
屋根を打つ音が響くのかな。
そんな日にはここに洗濯物を干そう。

お家賃を3000円プラスすれば
ペットも可だそうで。
横に丸い猫ちゃんがいてくれたら素敵ね。
なんてニンマリしちゃう。

玄関横の独立した四畳半は
寝室にしてもよし、
仕事部屋にもちょうど良さそう。

お風呂はまるっと
新しいシステムバスに。

トイレも広さはきっとそのままで
洋式に生まれ変わってますよ。

暮らしていく上で不便がないように
リニューアルされ

年季は入ってても、
清潔感があって品がある。
大好きなおばあちゃんみたい。

家の前を竹ぼうきでシャッシャとお掃除したり、

玄関だってちゃんと掃き掃除。

床を雑巾でピカピカにして、

小さなかわいさを愛でながら
こまごまとしたことをきちんとやりたい。
やれる気がする。

古都のはんなりゆるりな空気を
目一杯味わいながら、

暮らしを整え、慈しむ。

なんてことないけれど
小さなドラマみたいな日々を
こんな家でスタートさせてみたいな。