陽当たりのいい窓の向こうには バルコニーとお庭があるんですって。

リノベーションでおしゃれに 生まれ変わった築38年の団地。 ひとりやふたり暮らしなら たっぷりゆとりのある広さ。 でもこちら、 ファミリーにもおすすめしたい 魅力もある。

まずはこのLDK、 どうです、いいでしょう？ 11帖の広さに敷き詰められた ヘリンボーン柄は、

色味にバリエーションがあって かっこいいったらありゃしない。

天井にはお部屋の雰囲気を キュッと引き締める 黒のライティングレールが2本。 写真のようなシンプルな照明でも いいけれど、アンティークガラスの ペンダントライトも映えそう。

付け柱や入口の引き戸が アイスグレーにペイントされているのも センスがいい。

白い壁にはジョリパットという 壁材が塗られているらしく 模様のある独特な質感が より一層しゃれている。

キッチンも同じ色に塗り替えられていて クールな印象。 だけど、タイルのお花模様が懐かしくて さりげなくレトロな感じに胸がキュンとする。 作業スペースや収納がたっぷりあるのも ポイントが高い。

窓の外にはバルコニーと 階段で下がったところに専用庭。

今は除草シートで覆われているけれど 芝生やウッドデッキパネルを 敷くこともできるみたい。 テーブルセットを置いて ガーデンランチとか憧れちゃうな。 夏はビニールプールを出して 水遊びをとことん楽しもう。

バルコニーはリビング隣りの6帖にも つながっていて、

こちらは床のみならず 壁までもヘリンボーン柄。

机と本棚を置くと、作業が はかどりそうなワークスペースに。 お子さんがいるなら、子ども部屋に。 いかようにも変身してくれそうだ。

もう一つの居室は 紫色のアクセント壁の和室。

大胆な色づかいに少し驚くけど、 紫色が持つ凛としたたたずまいは 否応なしに、見惚れてしまう。

壁側に生け花を飾って、 床の間風に使おうか。 それとも、籐の椅子セットを置いて 旅館の広縁風にしようか。 和のおもむきも存分に楽しめる この団地が、ますます 好きになってしょうがない。

玄関の三和土（たたき）は 少しユニークな台形のかたち。

シックな色あいの玄関扉に 靴箱の色がとても似合っている。 大容量なのもありがたい。

レトロなデザインの玄関灯も 好きにならずにいられないポイント。 外出先から帰ってきて このランプを見たら、 思わずほっとするだろうな。

靴箱の隣にはサニタリー。

団地と言えばパイプが むき出しになっているトイレ。 インダストリアルなこの感じは 割と好きだったりする人、 多いんじゃないかな。

吊戸棚に小窓もある洗面室は アイスグレーのペイントで おしゃれかつ、とても便利。

追い焚き付きのお風呂には 写真では見切れているけれど、 窓もあり、換気も良さそう。

おしゃれで機能も充分な 団地の、庭付きのお部屋。 ファミリーでも暮らせる広さと 便利さもばっちり。 こんなの見ちゃったら、 好きになるに決まってる。

文・葱山紫蘇子 劇団維新派→色々→介護業を経験。漫画と建物と書き出し小説が好きな4人の子を持つ大阪のシングルマザー。 @sisokoex