伸びやかで光あふれる 心地の良い空間ですね。 いつかはこんなおうちで 暮らしてみたいものです…。

外観はこのような感じ。

「葺きおろし」という上階の屋根を そのまま延長したような ダイナミックな形状の屋根が特徴的です。 インナーガレージ内には 給排水、電気設備が設けられていて 専用出入り口があるそうです。 ガレージのほか、外部にも 3台以上駐車可能なので、 インナーガレージは趣味部屋や 事務所としても使うのも良さそうです。

こちらはガレージのすぐ裏手の パティオ（中庭）。 ガレージと住宅の緩衝材となりつつ、 居室に光を届ける光の庭でもあります。

黒いドアは、先ほどのガレージへと つながる専用の玄関ドア。

インナーテラス部分だけ外壁の色を 切り替えているのも面白いですね。 裏地にこだわった洋服のような 粋な演出です。

インナーテラスがあることで １階の寝室にも 人目を気にせず大きな窓を 設けることができます。 外壁と色味をリンクさせた壁紙の チョイスもすてきです。

こちらはリビングルーム。 リビングを２階に持ってくることで 葺きおろし屋根の形状を現した 高い天井高を確保しています。 吹き抜け部の梁は こちらもパティオに合わせて 深い赤色になっていますね。 上階には約15帖のロフトがありますよ。

このように通常の天井高の部分を 織り交ぜることで より吹き抜け部分の開放感が 際立ちますね。 木目調の勾配天井も 空間のアクセントになっています。

リビングと隣接する和室へと 一直線に視線が抜けていくのも とっても気持ちがいい。 2階は1階に比べて 構造的に必要な壁の量が少ないので、 このような遮るもののない 伸びやかな空間を実現できるんですね。

高台に建っているので 和室からの眺めは絶景そのもの。

敷地内には桜の木があり、 毎年「我が桜」でお花見できます。 季節ごとにさまざまな表情を 見せてくれるのが楽しみ。

バルコニーに椅子を並べれば 毎日ホテル気分を味わえそうです。

水回りもきっちり 作りこまれておりまして、 1階のユーテリティルームでは 四角いボウルと四角いミラーで かわいいながらもシャープな印象に。

間取りは3LDK。 それぞれの個室も大きいので 余裕のある暮らしができそうです。 間取り図１階、左側に 「cherry tree」と書かれています。 先ほど、和室から見えていた 桜の木ですね。

葺きおろし屋根に2階リビング、 インナーバルコニーと、 建物の構成要素が全て嚙み合うことで このような完成度の高い空間が 出来上がっているのだと思います。

東名高速秦野中井ICから５分というのも 車好きにはうれしいポイント。 こんなおうちでゆったりとした 大人の暮らしを楽しみたいですね。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。