無垢床に差し込む日差しの なんとあたたかそうなことよ… というのが第一印象。 そこに大きなキッチンがあると来たら それだけで健やかな暮らしは 約束されたも同然。

でもね、このお家の魅力は それだけじゃない。 知れば知るほど 奥深い魅力にあふれているんです。

団地にも似た雰囲気の、 タウンハウス物件。 タウンハウスとは、複数の棟が連なって 構成されている建物のこと。 中央線、荻窪駅から15分ほど 歩いた場所にあります。

1階から3階、さらにルーフバルコニーまで あなたのお部屋です。 仕切りが少なく、ゆったりとした間取りに 期待が高まる。

まず玄関は2か所ありまして。 真ん中が1階の玄関、 右がリビング直結の2階の玄関です。 普段は1階をメインに、 お客様をお招きする時は 2階からお通ししたり、なんて 使い分けができるのはとても便利。

1階は9帖の洋室。 同フロアにサニタリールームもあるし このお家では唯一、 扉で仕切られた個室でもあるので ベッドルームにするのがいいのかな。

階段とお部屋を仕切る ガラス張りのパーテーションが ほどよい抜け感を演出。 そのままお庭にも出られるんですよ。 起き抜けにお外に出て ぐーんと伸びをすれば 素敵な1日のはじまり、はじまり。

そうしたらお顔を洗ったり シャワーを浴びたり。 ゆったりワイドサイズの洗面台では 2人並んで歯磨きしても余裕がありそう。

リビングは このお家のよさが凝縮されたような空間。 むき出しの配管や手すりは 鈍く光るシルバーで統一されています。 無垢床×無骨なディテールって どうしてこんなにも相性がいいのでしょう。

壁と同色のタイルが さりげないながらいい仕事してるなぁ。 壁付けの電球が灯ったら きっと雰囲気ががらりと変わるのでしょうね。

キッチンの奥には1.3帖のストレージが。 ストック食材やお掃除グッズ、 しっかり入りそうな頼もしい空間。

そして何よりこの日当たりのよさ。 リビングが自然光で明るいって それだけで幸せなものです。

16帖超が大胆に広がる3階。 住み手が自由に手を加えられるよう あえてオープンにしているそうで。 仕切りを作って2部屋にすることもできますし この広さを活かして 趣味のお部屋にするのも楽しそう。

そしてさらにその上が ルーフバルコニーへつながる ランドリールームです。 ひっそり秘密基地のような空間は お気に入りの椅子を置いて コインランドリーのように 洗濯機が回る音を聞きながら 読書をしたりするのにもいいな、と思います

周りに背の高い建物がないので 外へ出ればどこまでも空が広い。 ここで大きく息を吸い込むためなら 階段の上り下りもなんのその。

こちらの建物、築50年超と 建物としてはなかなかの大先輩なのですが ここまで素敵に生まれ変わっていますし 駐車場の使用権があったり 環八に出ればバスも高頻度で出ていたりと 暮らしやすさも魅力的。 そしてルームプレートまでかわいい。

どのフロアも そのままでサマになる仕上げでありながら 余白が残されていて。 ここからゆっくり時間をかけて 自分の手で作り上げていく楽しみが 続いてゆくお部屋です。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk