実家の和室にごろりと寝そべり 網戸から抜ける風を感じていると 外の音が少しずつ遠くなっていって いつのまにか夢の中…。

一人暮らしを始めたけれど あの畳の上の幸せな時間が 恋しくてたまらない、という方に ぴったりなお部屋です。

見た目は洋風、 2017年に建てられた、 まだまだ綺麗な建物です。 一見、畳とは結びつかない外観だなぁ。

玄関入ってすぐ階段。 中階にサニタリー、 上階に居室と、さらにロフトがついた なかなかに変則的な間取り。

ベージュのモザイクタイルに 木目の階段が目にやさしい。 正面には窓もあって はじめましての第一印象も ばっちりな玄関です。

上階のメインルームから見てみましょう。 無垢床に白のキッチンがさわやか。 シンプルな白木のカフェテーブルに ブルーのスタッキングチェアを一脚。 このお部屋には、そんな気持ちのいいインテリアが よく似合いそう。

ふた口コンロと作業スペースを備えたキッチンで 日常的な自炊も難なくこなせます。

そしてね、居室の奥にあるのが こちらの畳のスペースなんです。 あぁ…いいな…。

畳にぺたりと座り込んで 外の景色を眺められる高さの窓。 低めの天井。 奥に造りつけられた文机。

ごろんとしたり、お仕事したり 久しぶりにお手紙を書いてみたり。 ノスタルジーな気分とともに 新しいことをしたくなるような 刺激もくれる予感がします。

畳の上には板張りのロフトがありまして。 収納が少ないお部屋なので ここを有効活用するといいかもしれません。

ロフトから見下ろすお部屋って なんだか特別な眺めです。

サニタリーは階段の途中、扉の奥に。

こちらもやさしげなタイル柄の床で お部屋の雰囲気と調和。

コンパクトながら 出窓に鏡、浴室乾燥機までついている 頼もしいバスルームです。

このお部屋の唯一の収納は 中階のサニタリー横に。 ハンガーパイプ付きの奥行きのある空間。

そうそう、玄関と階段にも まだ見どころがあるんです。 有孔ボードのディスプレイスペースに

階段の途中には

靴を6足入れられるシューズラックが！ 階段で上へ、上へと登る間に いろいろな提案がある、 なんとも楽しいお部屋。

それでもやっぱり、結局、 どの道、なんやかんやで ここが一番お気に入りになるんでしょうね。

平日手放せずにいたスマホは ぽーんと向こうに置いてしまって 風の音や、遠くに聞こえる 人の声なんかに耳を傾けて目を閉じて。 少しくらいうたた寝しても 今日はお休み、気にしない。

そんなじんわりとした癒しの日々を 畳の上で過ごせたらな、と 想像してしまうのでした。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk