縁側と離れのある平屋だなんて 憧れの3強が勢ぞろいじゃないですか！

細長ーい、ウナギの寝床に 真ん中の坪庭をはさんで 縁側でつながる離れがあるお家。 「うちの離れにね…」 なんて、誰しも一度は 言ってみたいものですよね？ （…みたくないですかね？…）

くだんの離れはあとのお楽しみにして まずは順番に見て行きましょう。

のっけから、いいですねえ、 この懐かしい雰囲気。 思わず「ただいま」と言いたくなります。 昭和のおもむきが漂うウッディな洋間。 天井の模様もかわいらしくて。

北向きのお部屋ですが 大きな窓のおかげでなかなかの明るさ。 実家にあったカラフルな小引き出しや ピエール・カルダンのしましまのコップ。 昭和レトロな家具や小道具が とっても似合いそう。 お花を逆さにしたような ペンダントライトをぶら下げて ノスタルジック度をさらに高めたい。

玄関横の細ーい姿見もいいですね。 お出かけ前におしゃれの確認を。

姿見がある壁の内側は窪んでいて 薄型の棚をしつらえれば ちょうどよい靴置き場になりそうです。

洋室にはこんな収納もありますよ。 ルーバーの引き戸に、これまた 郷愁がこみあげてくる。

キッチンと和室を仕切る建具にも 懐かしさを感じますが まだまだ頼りになりそうな 力強い現役感もあります。

いぶし銀の輝きがあるキッチンは ワークトップが意外に広くて お料理がはかどりそう。 お部屋の真ん中にあるのに とっても明るいのはなぜかしらん？

はい、こちら、 火袋と呼ばれる吹き抜けに、 天窓が設けてあるんです。 お日様の明るさに助けられて 手際よく作業できそうです。

キッチンの向かい側は4帖の和室。

心地よさそうですよね。 南向きの窓から入るあたたかな光。 庭の緑を眺めながらくつろぐのは この上なく豊かな時間だろう。

　 お部屋は床の間もある書院造で 和のおもむきもたっぷり 堪能できますよ。

縁側からのお部屋のながめも 味わい深い。

わしゃっと茂ったお庭の緑、 植物のたくましさを感じられて とてもいい。

縁側の横、小窓のあるスペースは 風呂場とトイレになっています。

玉石タイルがかわいらしい コンパクトな浴室。 近くに銭湯もたくさんあるので 広い湯船が恋しい時は そちらにもどうぞ。

トイレにも玉石タイルが 使われています。 年代物のようですが とてもきれいに残っています。 きっと大事に使われて きたんでしょうね。

シンプルイズベストな洗面台。 カスタマイズして 収納力を増やすのもありですが 置くものを厳選して すっきりと使うスタイルにも憧れる。

緑とガラス戸と縁側って どうしてこんなに絵になるんだろう。 （私は）何時間でも 眺めていられそうですが ガラス戸を開けて、 お待ちかねの離れへ。

ああ、離れからのながめも 格別でした。

年季のあるガラス戸が素敵すぎるし

ガラス戸にせまる緑も 風情がある。

壁に立てかけている 建具も使用できるのかな。 引き戸をはめると また違った表情を見せてくれそうです。

床の間と押入れの面影が残る 大容量の収納棚。 クローゼット風に使ってみたり、 ワークスペースにしたり、 自由自在に変身しそう。

事前に相談すればDIY可とのことなので、 自分好みにカスタマイズしてもいいですね。

おもての素朴なたたずまいも 好きだなあ。 京都は鞍馬口駅から徒分4分。 京都御所や同志社大学 今出川キャンパスの近くで 鴨川までも徒歩7分ほどの 落ち着きある環境。

ノスタルジックなおもむきが、 充分に堪能できる 縁側と離れつきの平屋。 少々不便な所もあるだろうけれど それもひっくるめて住んでみたいなあと やっぱり憧れるのでした。

文・葱山紫蘇子 劇団維新派→色々→介護業を経験。漫画と建物と書き出し小説が好きな4人の子を持つ大阪のシングルマザー。 @sisokoex