壁一面、といいますか 二面、三面と棚がずらり。 圧巻の景色です。 「いつか家を建てたなら 壁を全部本棚にしたい！」なんて 夢を抱いた方もいるのでは？ まさに、こんな風に。

棚に何を並べようか…と妄想する前に まずは外観をご覧ください。 ひたすらにスタイリッシュな仕上がりのこちら、 なんと外壁はひのきだそうです。 それを知ると、ますますかっこよく見えてくる。

ファミリーもゆったり暮らせる、 和室を備えた3LDK。 玄関を中心に 団欒エリアとプライベートエリアが 振り分けられているのも 過ごしやすそうだな、と思います。

とにもかくにも この棚ですよね。 キッチンの背面は食器棚にレシピ本、 調味料や缶詰を並べたりして パントリーのように使うことができそう。

この棚を見ていると 「埋めたい欲」が湧き上がるのですが 焦らずゆっくり 家族の歴史を刻むように 充実させていくのも素敵だな。

そうそう、このお家は 室内の木材もひのき、 壁には「モイス」という 自然素材を使用しているそうで… モイスは湿気や嫌な匂いを吸収してくれて 火にも強くて 漆喰や珪藻土にも似た効果を持つ 快適に過ごせる素材なんですって！ なにそれ、素晴らしい。

LDKと繋がる和室は 黒い畳でスタイリッシュ。

扉を開け放して 小さな子どもがのびのび遊ぶにも リビングと仕切って お客様をお通しするのにも ぴったりのスペースです。

和室の収納は 白の面材でやさしいアクセントに。 やっぱりこういう実用性の高い形状は ありがたいですよね。

個室にもありますよ、 壁一面の棚。 子ども部屋にしたら 小さいながらに一所懸命 お気に入りの本やおもちゃを 並べたりするのかな。 成長につれて 棚の中身が変わっていくんだろうな。

なんと脱衣所にも棚です。 もう、楽しい！ おしゃれな歯磨き粉や 全部同じ色のタオルなんかを 揃えたくなりますね。 木製の洗面台と木枠の鏡が お家によく馴染んでいます。

棚にスポットライトが当てられる 夜の時間が来るのも 待ち遠しい。 そして今更ながら カウンターとひと続きになった ダイニングテーブル、 めちゃくちゃいいですね。

ちなみに外観も 夕暮れ時の世界に浮かび上がるようで これまたかっこいい。 カーテンなし…は勇気が出なくても バーチカルブラインドとかで ふわりと外へ光が漏れるように演出したいな。

このお家に住む人は この膨大な棚をなにで埋め尽くすのでしょう。 本かな、CDやレコードかな、 プラモデルやフィギュアかな。 毎年同じアングルで撮った家族写真の列、 なんてあったらたまらない。

好き、で埋め尽くしたり 家族の年表のように仕上げたり 時々中身を入れ替えたり。 住んでいる限り この棚を埋めていく楽しみが いつまでも続いていくのでしょうね。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk