アーチの向こうに障子、 梁の見える三角屋根。

和の平屋が そこはかとなく北欧風にリノベされた かわいいおうち。

こーんな家に住むとなったらそりゃあ ヴィンテージみたいなニットを編んでみたり ネルドリップでコーヒー淹れてみたり 思いつく限りの丁寧なアレコレを やってみたくなります。

木の扉もそれぞれデザインが異なっていて じっくり見たくなる。 いやはや、素敵なリノベだ...

写っている家具や照明が 物件をより引き立てていて まるでカフェみたい。

なんとこの家具と照明、 そのまま使用してよいのだそう！

インテリア、かなり置いてありますよ…!? お得すぎる…！

こちらは4.5帖の書斎のような部屋。 障子越しの陽の入り方がまろやかで 時間がゆっくりと過ぎるような感覚になる。

なるほど、床の色と合わせて 黒色の家具を使うと 部屋のまとまりが良くなるんだな。

３色の壁が織りなす まるで色彩構成のような部屋。

台形を描く部屋の造りもユニークです。

というのもこの物件、 Y字路に建っていて 独特な建物の形なのです。

道路沿いから見ると よくある民家のようだけど…

玄関は思わず「何屋さん？」と 覗いてしまいそうな かわいらしいデザイン。

木の壁やトタン材と シャビーに塗装された引き戸。 フィラメントランプと 木の窓枠。 このパーツたちって こんなに相性いいんだ…！

玄関脇の、建物の先っちょに 小さなお風呂があります。

構造の狭間にスポッと はまったような浴室。

タイル張りの浴室を見ると ちびまる子ちゃんがお風呂で ご機嫌に殿さまキングスの『涙の操』を 歌ってる絵が思い浮かぶんですよねえ。

そんな懐かしい風景が似合うお風呂。

トイレもタイル張りの壁。 汲取り式の簡易水洗になっています。

聞き慣れない方は汲み取り式…!?と ちょっとドキッとするかもですが、 築年数を重ねた地方の物件では 珍しくありません。

キッチンの壁は天井まで丸ごと木材！ 触り心地良いんだろうな！

大きな窓に面していて とても明るいキッチン台。 気持ちよく料理できそう。

ショーケースのような作り付け棚も ものすごく魅力的。 懐かしいすりガラスと木枠が愛しいこと。

ここは事務所やアトリエとしても 利用できるそうです。

やっぱり金太郎飴みたいな物件より 個性が漏れ出ちゃってるような物件に ときめいてしまう。

こういう建物で過ごす時間、 きっと仕事や作品作りの スパイスになることでしょう。

文・戸田江美

デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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