壁一面の棚ってワクワクしますよね。 どこに何をしまうのかを考える時も、 ディスプレイしたものを 眺めている時も、楽しいひと時です。

レトロなモザイクタイルが かわいらしい外観。 お部屋はここの5階です。

玄関を入っていくとお部屋の中は 全体的にウッディな雰囲気。 同じ木質系の材料で 素材を変えると、 自然なアクセントになりますね。

真ん中にあるOSB合板の箱の中には…

お部屋と同様に木目を生かした 仕上がりのキッチンが。 収納は扉のないオープンな タイプですが、独立キッチンなので むしろモノが取り出しやすくて好都合。

このお部屋のメインとなるのは やはり壁一面の棚でしょう。 奥行きもあるので、本や洋服、 レコードなど自分のお気に入りを 飾りながら収納したいですね。 奥の窓辺はデスクとしても 使えそうな高さです。

棚の一角には独立洗面台も 完備されています。 コンパクトなフォルムも愛らしい。

バルコニー側には 高さの違う窓が2つ並んでいます。 腰高窓周辺の壁に厚みを 持たせることで 出窓のような空間を作っています。 思わず腰掛けたくなってしまうような すてきな窓辺ですね。

棚の反対側、キッチンの裏手には サービスルームが。 ハンガーパイプがついていて、 ２方向から出入りできるので ウォークスルークローゼットとして 使えそうです。

照明も完備されているので、 デスクを置いてワークスペース としても活用できそうです。 引き戸の上部が 透明な欄間になっているので、 建具を閉め切っても空間的に 孤立しないのも素晴らしい。

お風呂は控えめな色合いの モザイクタイルがいい感じ。

トイレもきちんと リノベーションされています。 トイレットペーパーのストック用の ホルダー、珍しいですね。

間取りはこんな感じ。 ワンルームのような構成ですが、 中央のキッチンと サービスルームのおかげで リビングのスペースと 寝室のスペースをわけられるのも うれしいポイント。

LDKのオープン棚で 気になってしまうのが、 オイルミストや調理中の匂い移り。 こちらのお部屋はキッチンが 独立型になっているおかげで、 コレクションを汚しにくいというのも 利点ですね。 キッチンを箱の中におさめたことで、 棚の使い方の幅がぐーんと広がる、 素晴らしいアイデアでした。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。