28帖というダイナミックなリビング。 大きなFIX窓の向こうには木々が繁り 手を伸ばせば届きそう。 天井は木目で、室内にいても 森林浴をしている気分が 味わえる気がします。

ここは山梨、 山中湖のすぐそばの別荘地。 中央のリビングを中心とした3LDKは どのお部屋からも 自然いっぱいの景色が望める間取りです。

やっぱりこのお家の主役は この大きな窓から見える緑、緑、緑。 木々の間からはわずかに山中湖が、 その向こうには富士山が見えるそうですよ。 テラスに出れば いよいよ森の中にいるかのよう。

薪ストーブと棚が視界に入る こちらの角度もたまりません。 ガラス扉の奥には おもてなし用のグラスを並べて できる限りこのお家の雰囲気を 邪魔しないようにしたいな。

キッチン側に目を向ければ 外の景色と溶け合うような 木目の壁が広がります。

キッチンは実用性が高く 収納も大容量。 こんなに気持ちのいい別荘は 自分だけでなく お客様にも楽しんでほしいから おもてなし料理は ここで張り切って作りましょう。

二間続きの和室は ゆるりと楽しみたい時の宴会場に、 お正月のおせちを楽しむ団欒の場に、 ゲストルームにと マルチに活躍してくれそう。

洋室は完全にプライベートにして 棚の中にはゆっくり読みたい長編小説や コレクションのレコード、 大好きな映画のDVDなんかを ずらりと並べて、ここに来る時の楽しみが ぎゅっと詰まった場所にしたいな。

お風呂がまた贅沢ですよねぇ。 きっとお手入れは大変だけど この景色の中でバスタイムを堪能できるなら 精が出るというものです。

外観も期待を裏切らない美しさ。 自然の中にするりと馴染んでいます。

ところどころ、修繕が必要な 箇所もあるそうですが 建築当時の佇まいが 多く残されているのがうれしい。

この建物を引き継いで 自分の手で育てていける楽しみが 残されているのですから。

どのお部屋で過ごしても 葉擦れの音が聞こえるくらい 自然がすぐそばに。 外と中との境界がなくなったような 山荘で暮らす時間が 人生の一部になったら それはとても素敵なことだろうなと思うのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk