らせん階段ってやっぱり素敵ですね…。 あるだけで空間のレベルが ぐぐっと上がるような気がします。

まずは間取りを。 ガレージのついた2LDKです。 廊下らしい廊下が見当たらない 効率的なプランでもありますね。

こちらは1階の洋室。 ナチュラルなフローリングが シャープな鉄骨と見事に マッチしています。

玄関から直接出入りできますし、 お部屋の奥には水回りも 備えていますので、 事務所やアトリエなんかにも ちょうどよさそうですね。

らせん階段の向こうにはおおきな FIX窓もついています。 らせん階段が部屋と道路の 目隠しになって、 街とも絶妙な距離感でつながれそう。

2階のLDKはコンクリートの天井や むき出しのダクトで よりインダストリアルなテイストに。 ここでもらせん階段がしっかりと 存在感を放っています。

水まわりのみがアイランドになった 二の字型のキッチンなので、 広い作業スペースが確保できますね。 また、くるっと後ろを向くだけで シンクからコンロにアクセス できるので非常に効率的。 一人で料理をするときでも、 家族でワイワイなときでも、 どんなときでも優秀なキッチンです。

洗面室は四角くぽってりとした シンクにちょっとレトロな蛇口が とてもキュート。 スイッチも丸型のものが 選ばれていたりと、 全体のテイストを崩さないよう 細かいところまでしっかりと 作りこまれています。

3階のお部屋は置き畳が印象的。 シンプルなお部屋だからこそ、 こういった調度品でガラッと 雰囲気を変えられるのですね。 カーテンでざっくりと仕切られた クローゼットもあるので 収納もばっちりです。

外観はおそらく建設当初からの タイルの壁が残っています。 全てピカピカにするのではなく、 古くてもよい部分を次の時代に つないでいけるのが、 リノベーションの良いところだと 思うのです。

単なる動線ではなく、 シンボルでもあるらせん階段。 いい住まい手が見つかって このおうちが未来に つながっていくのを 見守ってほしいものです。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。