まるで美術館のような美しさ…。

敷地を活かしきり、 たくさんの居場所をつくった 素晴らしいデザインのおうちです。

間取りはこちら。 住宅部分と元美容室だった部分の ２棟に分かれています。 一つひとつ性格の違う中庭が 建物を囲んでおり、 周囲からの視線を遮りながら 外部を感じられる、 開放感のある住空間を作っています。

アプローチからすでに素敵。 白い壁とテラコッタタイルに囲まれた プロヴァンスを彷彿とさせる たたずまいです。

建物の間を抜けていった先には 水盤のあるウォーターコートが。 住宅部へのエントランスへは このお庭を通ってアクセスします。

ガラス張りの玄関は光のあふれる空間。 ここにもテラコッタタイルを 用いることで外部とのつながりを より強く感じられます。

白を基調としたLDK。 向こう側に見えるハーブコートは ウッドデッキと芝生が 敷き詰められた空間です。 裸足で出ていきたくなっちゃう リビングの一部のようなお庭ですね。

小上がりになった和室の先には 水盤のあるウォーターコートが。 揺れる水面を眺めながらウトウトと お昼寝なんて最高ですね。

キッチンの背面にも緑豊かな中庭が 広がっています。 木々を眺めながらの優雅な ティータイムが楽しめちゃいます。

寝室はやや高さを抑えた 2つの窓が印象的。 明るさは確保しつつ、 空間の重心が下がり、 寝室にぴったりな 落ち着いた空間になっています。

こちらは元美容室だったスペース。 お庭を眺めながら髪を切って もらえるなんて素敵ですね！

美容師の方はこのまま店舗として 活用してもいいですし、 少し改装すればお店や 仕事部屋にも使えちゃいます。 自宅から中庭を挟んだ、 付かず離れずのちょうどいい距離感で、 オンオフの切り替えもうまくいきそう。

２階にある子ども室から 離れの様子がうかがえるのも 楽しいですね。

中庭というと、建物に囲まれたお庭 という印象が強いのですが、 中庭に建物が囲まれている というのが珍しいですね。 このお家でしかできないことが たくさん経験できそうな 特別なお家でした。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。