緑いっぱいのお庭。 風が吹くたびに サワサワと木々の揺れる音が 聞こえてくるのでしょうね。

まるで森林浴をしているかのような 清々しい空気が味わえそう。 晴れの日はもちろん しっとりとした雨の日も 素敵だろうなぁ。

坂をぐんぐん登った先に佇む長屋。 どこか懐かしさを覚える素朴な外観に なんだかほっと安心します。

間取りは3DKですが 2LDKのように使いたいな。 お庭も奥行きがあって ガーデニングや家庭菜園を 思う存分楽しめそうです。

こぢんまりとした玄関。 右側に見えている トイレのドアノブがかわいい。 さっそく見つけた レトロなディテールに 胸が高鳴ります。

草木が生き生きとして見えるのは きっと日当たりの良い南向きだから。 少しずつ手を加えながら 自分らしいお庭をつくっていきたい。

約10帖の広さがある洋室は 床がカーペットになっています。 深い色味のクラシカルな家具が 似合いそうです。

ダイニングとの仕切り部分には 光をやさしく届けてくれそうな 型板ガラスがあしらわれています。

ダイニングには、なんと マントルピースがあるんです。 戸棚の一部をカスタムして 造られているみたい。 お庭で咲いたお花を生けたり 壁には木枠の鏡やアートを飾りたいな。

ホーロー製のフロアキャビネットと 造り付けの戸棚が 洋風な佇まいの可憐なキッチン。

薄紫色の壁とオフホワイトのタイルに 乙女心がくすぐられます…！

コンロ台の右側にも戸棚があるので 収納に困ることはなさそうです。 中身をほどよく目隠ししてくれる モールガラスの扉がうれしい。

サニタリーまわりには ナチュラルなテイストの タイルが使われています。 水まわりがかわいいと 気分が上がりますね。

設備に古さは感じますが リフォームして間がないため 全体的に清潔感が漂っています。

バスルームの床はコンクリートなので タイルを貼るなど、手を加えてみても いいかもしれません。

2階を見てみると… 1階とは雰囲気が一変し、 和の空間が広がっています。

あら、なんだか窓辺が いい感じではありませんか。

これはまさしく 旅館の”あのスペース”！ 椅子と小さなテーブルを置いたら 自宅にいながら、いつでも 旅行気分が味わえちゃいます。

広く抜けた空と木々を眺めながら お茶を飲んでホッと一息ついたり 静かな夜にゆったり読書を楽しんだり… 素敵な時間を過ごせそう。 考えただけでもうっとりしてしまいます。

ふたつの和室はどちらも7畳。 襖を外して広々と使うのもいいですね。 シンプルな床の間は、思い切って 収納スペースにしてしまっても。

北側にも窓があるので とっても風通しが良さそうです。 格子状の欄間もいいな。

最寄駅は阪急電鉄神戸線の岡本駅。 駅から少し距離がある点や 急坂の上という立地は 人を選ぶかもしれませんが そこさえクリアしてしまえば とっても魅力的なお家だと思いませんか？

ここでの暮らしを想像するほどに 愛おしい気持ちが 膨らんでいくのを感じます。

文・山中みく 香川県在住のイラストレーター。海と山の近くに住んでいます。古着と映画と旅が好き。 ＠miku_yamanaka