クールでありつつも温かみのある空間。 コンクリートと木の組み合わせは やっぱり素敵なんです。

構成がやや複雑なので、 まずは間取り図から。 お部屋は3層のメゾネットです。 1層目に玄関とお部屋がひとつ、 2層目に水まわりがまとまっていて、 3層目がLDKという構成。

玄関を入るとおおきなフリースペース。 日当たりも抜群なので、観葉植物を たくさん並べたら素敵だろうなぁ。 直接バルコニーに出られる動線も あるので、ときどき直接お日さまを 当ててあげたりして。

収納スペースも完備しているので、 荷物の多い人でも安心。

塗装とガラス、コンクリートの素地の バランスが美しい…。 床はナラのフローリングの間に、 構造材でもあるコンクリートが アクセントのように 差し込まれています。 ぜひ裸足で過ごして足触りまで 楽しみたいところ。

水回りもスッキリとまとまっていて、 トイレと洗濯機用のスペースは クールに。

洗面スペースにはおおきな窓もあって ありがたい。

お風呂もスタイリッシュながら クリーム色が柔らかくアクセントに。 壁が一部ガラスになっているので 洗面スペースの窓越しに外の景色も 楽しめちゃうかも。

すぐ隣のテラスでお風呂上りの 夕涼みなんてのも格別ですね。

3層目のLDKは奥行きのある16.3帖。 四角く区切られた壁にリズミカルに 窓を設けることで、光の入り方を調整し、 さらに奥行きを感じさせる空間に なっていますね。

また、構造的な工夫により 天井面に梁が出てこないので、 窓から入った光が何にも 邪魔をされずに、 打ちっ放しのコンクリートの天井面を 照らしています。

キッチンはシナ合板の木目が やわらかい表情を見せています。 ワークトップの広さも十分ですね。

共用部にはなんと植栽まで！ 建物の中と外がまじりあったような ふしぎな空間です。 グレーチングの階段や木の葉が 落とすシルエットも美しい。

外観も窓がたくさんで とってもユニーク。 窓だけではなく一部テラスのように なっているところもあるようで、 相当複雑な空間構成だと思われます。

こんなお部屋に迷い込むように 暮らせたらどれほどに 幸せなのでしょう…。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。