障子のような乳白色の引き戸が 目を引く素敵なお部屋です。

まずは間取り図から。 シューズインクローゼットに ウォークインクローゼットまでついて 収納には困らなさそう。

玄関を入るとすぐ横に そのシューズインクローゼット。 自転車等の大きめの荷物も 置けちゃいそうだけど、 収納だけにしておくのは もったいないくらいの空間。

LDKに入るとスーッと 視線が抜けて開放感も抜群。 引き戸のレールや ライティングレールが縦に 走っているので奥行を より強調しています。

キッチンはステンレス調で シャープな印象。 キッチンの奥側が 動線にもなっているので、 目隠しのためにワークトップの周りに 袖壁が立ち上がっているのも 気づかいポイントです。

LDKはブルーのアクセントが とっても爽やか。 LDK側はこんな風に ダイニングテーブルだけの すっきりとしたスペースにして、

隣接する洋室をリビング的に 利用するのもいいかも。 こちらのは壁はシンプルな ホワイトなのでプロジェクター を置いて映画鑑賞なんかも 楽しめちゃいますね。

引き戸を閉めるとこんな感じ。 ガラス戸ほど透けすぎず、 木製の引き戸ほど遮断しすぎず。 絶妙な存在感で圧迫感を軽減しつつ、 きちんとゾーニングをしてくれます。

洋室に隣接する ウォークインクローゼットも大容量。 これだけ大きければ お部屋をすっきりと保てそう。

LDKと洋室を仕切る引き戸が ここまで引き込めるように なっているのが素晴らしいんです。 洋室の間口いっぱいにリビングが つながるし、可動棚も目隠しする ことができて、まさに一石二鳥の 見事なデザイン。

開けたときの戸の行き先が 決まっていることで 開けても閉めても空間がきまりますね。

玄関側のもうひとつのお部屋には 室内窓もあって明るさもばっちり。 共用部分に面する窓は 人の目が気になりがちですが、 ここではシューズインクローゼットが 緩衝材になってくれていますね。

色味も素材感もかわいらしい洗面室。 水まわりまで完璧でもう言うことなし。

おおきな引き戸を開けたり閉めたり、 空間の変化を楽しみながら暮らせる 贅沢なお部屋です。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。