もうこのまま絵葉書にしたいくらいの いい写真。 水田に囲まれた築150年の古民家が リノベーションで生まれ変わりました。

メインのお部屋は天井が吹き抜けに なっていてとっても開放的。 古民家らしく力強い構造が 頼もしくかっこいい。

古民家にはアンティーク調の家具が 良く似合うような気がします。 調度品の歴史に建物自体が負けず、 しっかりと支えてくれるというか。

黒々と光る柱や梁が壁面を切り取り、 一部がビビットなカラーで 塗分けられている様子は オランダの画家、 ピエト・モンドリアンの コンポジションシリーズ を思わせます。 カーテンやシーツの差し色に 黄色や青を入れたくなりますね。

和室は縁なしの畳がとてもさわやか。 日本の木造住宅ってデ・ステイルと 相性がいいのかも。

古民家リノベではありますが、 水まわりは現代風にアップグレード。 お風呂はピカピカで窓もあるのが ありがたい。

洗面室もダブルボウルで 忙しい朝にもピッタリ。 ハイサイドライトが 設けられているので、自然光も 取り込めるのがうれしいですね。

広めのエントランスホールや ふたつ並んだトイレ、 バスルームと別に設けられた シャワールーム…。 間取り図を見ると、民泊や貸別荘としても 利用できそうですね。

周りにある農地などは 交渉次第で借りることもできるそう。 例えば、水田を使った田植え体験や、 稲刈り体験を目玉にした宿泊施設 なんかも面白そうですね！

目を覚ましたら、 みんなで顔を洗って、歯を磨いて…、

日中は田植えや稲刈りの体験をして、 そのあとはのんびり近所を散策して。 子どもたちは昆虫採集に出かけたり…、

かまどでごはんを炊いて、 いつもより早めの夕ごはんを食べて…、

お酒を飲んだり花火をしたりしながら 夜の時間を楽しむ…。

そんなプランはいかがでしょう？

もちろん、普通に住宅として住んでも、 他では味わえない特別な体験ができる おうちかと思います。 良い住まい手が見つかって、 この先も長く使われ 続けてくれるといいなぁ。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。