大正元年に建てられた築110年の京町家。 当時の素材を残しつつ 美しくリノベーションされています。

町家暮らしが初めての方に 届いてほしいお家です…！

直線的でクールな雰囲気の玄関。 存在感たっぷりの下見板張りの壁や 同じテイストで揃えられた扉が渋いですね。 玄関ポーチはモルタル調になっています。

ちょこんとミニマルなライトが 玄関まわりをやさしく照らしています。 扉の上部は窓になっているので 暗くなりがちな京町家の室内に 効率よく光を取り込むことができます。

間取りはゆったりとしたワンルーム。 町家がこんなにも洗練された 間取りに変わるなんて！

広さがあるので ライフスタイルに合わせて 思いのままにレイアウトできそうです。

室内には「通り庭」と呼ばれる 京町家の伝統的な土間が残されています。

当時の間取りを考えると、 おそらく以前は天窓の下あたりに 台所があったのでしょうね。 生まれ変わった今は 三角屋根の天井高を活かして ロフトが設けられています。

ロフトの下はまるでトンネルのよう。 大正時代から残る古い壁に囲まれた 別世界が広がっています。

手間ひまかけて再生された壁は どっしりとした歴史の重みを感じる 味わい深い質感です。

リノベーションされた箇所は 無垢な白壁に仕上げられています。 新旧の絶妙なバランスに惚れ惚れ。

インテリアはシックな色味で かっこよくまとめたいな。 家具は味のある木製のものや 無骨なアイアンなんかも似合いそう。

奥行きを感じられる 縦長の間取りも京町家ならではのもの。 照明はシンプルなダウンライトなので 空間がすっきりして見えます。

掃き出し窓の外には庭があります。 縁側に腰掛けて そよそよと風を感じながら まったりと過ごしたいなぁ。

ロフトに上がるための木製梯子は 素朴な雰囲気がお部屋にぴったり。

ロフトの広さは2.7帖ほどあるようです。 小さな机と座布団なんかを置いて ちょっとした書き物などができる おこもりスペースにしても良いですね。

貫禄たっぷりの古材。 どうしてこんなに惹かれてしまうのだろう。 時間を忘れて見つめてしまいます…。

白を基調とした無機質なキッチンは 2くちのIHコンロ付き。 冷蔵庫は左側に置けます。

洗面台まわりの空間もたまりません！ 2種類のガラスが木枠にはめこまれた レトロな窓がとってもかわいらしい。 見るたびにときめいてしまいそうです。

外から見てもかわいい…。 窓には網戸もついているみたいなので 虫を気にせず開けられますね。

湿気がこもりにくい 開放的なつくりのサニタリーまわり。 古いディテールを残しつつ 設備は新しいものに取り替えられています。

ピカピカのお風呂には 足を伸ばしてリラックスできる 大きな湯船がありますよ。

洗濯機置き場はトイレの奥に。 壁面に大きな棚板があるおかげで 収納家具を置く必要がなく 床掃除しやすいスッキリした状態を 保つことができそうです。

白壁と木材の深い色味の コントラストが美しい。 数軒並んでいる平屋の 一番はしっこに位置します。

場所は京都市の山科区御陵。 地下鉄とJRの2線が使えるので 交通の便は良さそう。 自然も多く、のんびりおだやかに 過ごせそうな周辺環境です。

手が届きそうなお値段や ペット相談可というところも ありがたいですよね。

古民家でありながら 住みやすく整えられているので 町家ライフを始めるのには ぴったりなお家だと思いますよ！

文・山中みく 香川県在住のイラストレーター。海と山の近くに住んでいます。古着と映画と旅が好き。 ＠miku_yamanaka