場所は福岡。
うきはの白壁の町並みをご存知ですか。
江戸時代、豊後街道の宿場町として
賑わった、うきは市吉井町。

現在は
「伝統的建造物群保存地区」に指定され、
当時の面影を残す
土蔵造りや白壁の建物、
緑豊かな水路…という情緒ある町並みに
おしゃれなカフェや
雑貨屋などが点在しています。

そこに残る、この商家跡。
堂々たる佇まい！
綺麗な白壁に黒い瓦屋根、
印象的な出窓、
美しく並んだ窓が素晴らしいですね。

この構え！良い良い！！
よく令和の時代まで残ってくれましたぞ！

商家特有の広々とした土間、
そして目の前に鎮座する飴色の階段、
ずらり並んだ美しいガラス戸に
はやる気持ちが抑えきれません。

間取りを確認しまして、
豪勢かつ複雑な造りに腰を抜かしそうに。
部屋数の多い間取り図は
それだけで
ソワソワしてしまうんですけども…
長ーい廊下に中庭、外廊下、縁側…！と、
まぁワクワク要素が満載、
ここはどう繋がってるんだろう…と
気になる要素も満載。

この階段の味わいひとつ取っても
グッとくるものがあります。

階段を上った先には
夕日のように赤くて丸いペンダントライト。

その先に見える和室と窓に心が躍ります。
壁いっぱいの窓から降り注ぐ陽射し。

素敵な窓をカラカラ開けて見えるのは
白壁通りが一望できる、
こんなのどかな風景。
高い建物がないっていうのは、いいもんだ。

こちらの建物、それはもうあちこちに
魅力ポイントが点在していて、
どれもが「素晴らしいな…！」
というものなんですが

最大の推しポイントは、この外廊下！
こんな、旅館のような風情を
日常で味わえるなんて！

そこにまた、意匠溢れる、
真のアンティーク建具。
素敵すぎる。羨ましすぎる！
廊下を挟むことによって、商い空間から
生活空間へと切り替わる感じがあります。

和室が多くて落ち着きますね。

二階奥、十二畳の大広間には
これでもか！というくらい、
レトロな窓と障子がズラリ並ぶ。

歴史を感じる黒光りする天井に、
品格のある古き良き建具たち。
窓フェチにはたまらないのでは？

丸く切り取られた灯り窓からは
中庭を臨むことができます。
例えば雨の降る日でも
ここから眺める雨なんて、オツすぎて
かえって心が踊りやしませんか。

ここの廊下から見て左下に位置するのが
台所です。

ごくごく普通のつくりなのですが
中庭の緑が眺められる
台所、いいですね。

最近まで居住用として使われていたため、
トイレも新しくなっていて
使い勝手が良さそうです。

お風呂には大きな窓がありますよ。

伝統的な町並みの中、
風情あふれる家で商いをしながら、
日々の暮らしを紡いでいく。
えっ、この風格と広さで、このお値段？！と
ちょっとびっくりしたのですが

何かを始めたいと思ってる方、
熱い志を持つ若い方、
歴史的建造物や古いものが大好き！
何なら受け継ぎたい！
そんな想いを持つ方。
内装は十分綺麗なのと、
少し手を加えるだけで
素敵になる予感がビンビンするので
何か始めるにもわりと
ハードルが低めに思えます。

出会いたくてもなかなか出会えない物件。
長い時を経てきたからこそ光る価値。

古道具や手仕事を大切にする空気が流れ
グッとくるお店や建物が点在する地域。
穏やかに歴史を守り続けてきたこの町の中で
大切なものを守りつつ
新しい風を吹き込む一員に、なりませんか？