広々としたワンルームの 全面に敷かれたパーケットフロアの なんと美しいこと。 フランス語が語源となったそれは ヨーロッパで特に人気があるそうで。

眼下に運河が流れているときたら ここに住んでいる間だけは セーヌ川ってことにしてしまおうか。 部屋の中に流れてくる空気にも ふわりとフランスの香りが 混じっているような気がしてきます。

このゆったりとしたワンルームがあるのは 山手線 田町駅から徒歩8分の場所。 建物は商業施設・オフィス・アパートメントの 3つの顔を持つ複合施設として リノベーションされており、コンセプトは 地方や海外を行き来する方の東京の拠点、 というものだそう。

住居区画ですがSOHO利用も可能で 自宅兼オフィスという使い方にも 丁度いい広さではないでしょうか。

2面採光なので 真ん中でリビングとベッドルームだったり 生活空間とオフィス、なんてゾーニングも いいですね。 シックな壁紙には 真っ白なドアがよく映えます。

キッチンには遊び心のあるモザイクタイル。 カウンターをダイニングテーブルにして お部屋は広々使うのもいいかも。 カウンター裏は収納力もばっちりで お部屋に合う食器選びも 楽しめそうです。

浴槽がなくとも この大きなレインシャワーがあれば 疲れを癒すにはきっと十分。 期待通りのスケスケですから バスグッズにはちょっぴり気を配って 贅沢なリラックスタイムを 演出したいところ。

レトロなトグルスイッチが この空間にはよくお似合いで。 ディテールへのこだわりに 改めてうっとりします。

広いウォークインクローゼットは きっと多くの人の憧れ。 ファッショニスタじゃなくとも 衣替えいらずのキャパシティは ただただありがたいのです。

個人的に、橋を渡るというのは いつだって 違う世界に飛び込むような ワクワクした気持ちになれるもので それが日常にあるというのが たまらなく羨ましかったりもして。

橋を渡って 運河に沿って歩いて こんな素敵なお部屋に帰るなんて ふふ、妄想だけでワインが飲めそう… 今日のところはボルドーで、と フランスワイン贔屓をしながら 勝手に盛り上がってしまうのでした。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk