シックな赤の壁紙と 床に落ちる木々の影。 部屋中が絵画のように美しくて うっとりと見入ってしまいます。

洋室を中心に LDKと水回りが左右に振り分けられた 珍しい間取りです。 洗面室からルーフバルコニーへ アクセスできるのも楽しげ。

真っ白な建具に真鍮のドアノブ。 海外ライクな組み合わせも 大胆な内装の中ではよく馴染む。 この壁紙、 なんとウィリアムモリスのものだそう。 ボタニカルな柄が多いイメージなので こんな落ち着いたデザインもあるのは うれしい驚き。

落ち着いたトーンでまとめられたキッチンは 2くちコンロや作業台を備えた機能性、 奥まったポジショニング、 共に申し分ないです。

キッチンの奥の扉の向こうには 5畳の洋室が待っています。 こちらは黄色の壁紙なのですね。 リビングといい、こちらの洋室といい 主張のあるカラークロスと 無機質な躯体が こんなにも相性がいいということは 新たな発見です。

それぞれのお部屋の照明も よく見るととってもかわいい。 シンプルだけど さりげなくデザインがきいていて 見れば見るほど好きになる予感がします。

水回りも外国のホテルみたい。 これはちょっと奮発して いいバスローブを用意したいな。 お風呂の窓は大きめで 朝風呂派さんも気持ちよく過ごせそう。

脱衣所から繋がっていると お風呂上がりの開放感そのままに 外へ出ていきたくなっちゃうかも。 リクライニングチェアを置いて お風呂上がりの一杯を楽しむのもいいですし 洗濯物を干す動線のよさも 素晴らしいです。

寝て起きて身支度をして 日の当たるゴールデンタイムには できるだけ長く この場所で過ごしたい。

このお部屋があるのは 三軒茶屋駅から歩いて10分ほどの住宅街。 駅からの帰り道は お気に入りのごはん屋さん探しも 捗りそう。

そうして帰った先には 木漏れ日のあたたかさを感じながら 絵画の一部になったような気分に浸れる 幸せな時間が待っているのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk