食べることも寝ることも 遊ぶことも働くことも 全部同じく自分の暮らしの一部。 だから、それぞれ「切り替える」というより 「するすると渡り歩く」ような スタイルもありなんじゃないかなぁと 思いました。

広いリビングを中心に 寝室にぴったりな和室と お仕事が捗りそうな洋室。 それぞれのお部屋はドアを開放できて 全体を回遊できる間取りです。

お部屋の主役は こちらのキッチン＆カウンター。

本体だけでも 十分な作業スペースがあるのに加え

揃いのステンレストップの この大きなカウンターですよ。 餃子を包んだそばから 隣に置いたホットプレートで焼いたり 横にダイニングテーブルも繋げて 仲間を集めて乾杯したり。 お料理以外の作業台にもよさそうです。

奥のスペースには 窓際にベンチがあったり テレビボードがついていたり。 大きなビーズクッションを ひとつ持って引っ越してきても 事足りそうだ…。

反対側の洋室は 上部に照明、側面に棚と デスクワークが捗りそうな仕上がり。 リビングとこのエリアとの 仕切りのゆるやかさが素敵だなと思ってまして 「さて、美味しく淹れたコーヒーは あちらで頂くとしようかな」と お食事からコーヒーブレイク、 そしてお仕事タイムから趣味の時間まで 同じ温度感で移っていける気がします。

キッチンの背面にも デスクスペースがあるんですよ。 こちらは囲まれていて いい感じのおこもり感。 2人暮らし、お互いが在宅勤務でも 視線を気にせず集中できそう。

そしてね、見てください。 この造作収納の充実っぷりを。 先ほどビーズクッションひとつで、 なんて言いましたが 本当に家具いらずで 暮らしが始められそうなのです。

収納といえば クローゼットもいいですよ。 水回りと和室を繋ぐ ウォークスルータイプ。 余裕のある広さに ハンガーパイプがありまして

脱衣所側には上下に2段！

それに、ここの収納も しっかりサイズでうれしい。

タオルでしょ、部屋着でしょ、 それに洗剤とかスポンジのストック… このエリアに置きたいものは たくさんありますから。

和室もまた素敵でして。 一見シンプルなのですが 壁に取り付けられたライトが なんともチャーミング。 こういう、あえてはずした感じの 遊び心が大好きです。

トイレや

バスルームはプレーンなタイプ。 使い勝手も清掃性もよくて ほっとします。

部屋全体は木目でほっこり。 だけどリラックスモードに 振り切らずにいられるのは 直線的に構成された 内装のおかげでしょうか。

ONとOFFで区切るのではなく 1日の全部が自分の暮らしだから なめらかに 行ったり来たり回遊したり。

ちょうどいいバランスが保てそうな 京都、伏見のマンションの一室なのでした。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk