足触りのよさそうな板張りの床。 意匠性の高い木枠の窓。 ここから庭を眺めれば それはそれはゆったりとした気分に ひたれるのではないかなぁ。

少しの階段を上った先にある 平屋建ての古民家です。 丁寧にリノベーションされていますね。 石垣と木塀を見るだけで 和の雰囲気に満ちているのがわかります。

間取りはというと お家としてはなかなかコンパクト。 だけどね、室内を見てみたら 憧れていたお宿のいいお部屋！という イメージが湧いてきて ワクワクしてしまうのです。

そんな想像を加速させるのがお風呂。 これはこれは… 壁から浴槽まで木材が 使われているとは驚きです。 毎日このお風呂に入れるのなら お手入れだってがんばれちゃう。

トイレにまで腰壁に木材。 世界観が統一されています。

奥にひっそりと構えるキッチンは 対面カウンターもあって 小料理屋さんのよう。 時にはお友達を招待してちょっといいお酒と それに合うお料理をちょこちょこと 作って出しておもてなしする。 そんな夜があったら楽しいだろうな。

4.5畳の洋室側にも掃き出し窓があり その先に中庭があるの、 贅沢じゃないですか。 木塀で目隠しされて プライバシーが守られているのも 安心できるポイントです。

キッチン側をダイニングにして こちら側には大きなローベッドと 壁掛けテレビかスクリーンなんかを 大胆に配置するというのは いかがでしょうか。 それこそ、旅館の特別室のように。

こんなお部屋に住んだなら 忙しい日々の間にお暇をいただいて 憧れの宿でおひとり様を満喫するような 贅沢な時間がずっと続くような 幸せな予感がするのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk