余計なものは持たないで ひとまず最初は身ひとつで 始めてみましょう、新生活。 必要なもの、目が届く分だけ お部屋に合わせて少しずつ。

そう、こちらのお部屋は 斬新なまでのコンパクトサイズ。 いや、ジャストサイズと お呼びしましょうか。 11.28㎡の世界で さぁ、どんな風に暮らそうか。

まず驚かされるのが 玄関入ってまずお風呂。

新しすぎる…！ 物件ファンではおなじみのスケスケも 玄関からスケスケというのは 稀に見る大胆さ。 （あ、ちゃんとブラインドはありますよ！）

でもね、この面積の中に なんとか浴槽は入れよう！ という心意気が うれしいじゃないですか。

トイレもお隣にいらっしゃいます。 慌てている時でもブラインドの調整だけは お忘れなくね。

木目のドアは居室とサニタリーを隔てる 素敵なアクセント。

このお部屋のジャストサイズっぷりを さらに盛り上げるのが、こちらの勾配天井。 秘密基地で暮らす気分になってきます。

控えめなブラケットライトが かわいいな。 窓は壁いっぱいにひろがっているけど やっぱり小さめサイズで 自分まで小人になったみたいな ワクワク感があります。

そんな中でも 洗濯機は室内に置けちゃったり

キッチンなんて 作業台も2くちコンロもあるんですよ。 もっとコンパクトなキッチンも あるでしょうに、ここも浴槽と同じように 作った人の「譲れないポイント」 だったのかなぁ。 そんなアンバランスが たまらなく愛おしいです。

三軒茶屋という、暮らしにも ぷらぷらお散歩にも 飲み歩きにも事欠かない 楽しい街にあるこのお部屋。

よっこらよっこら、4階まで 階段のぼって帰るのは

ミニマルな1人暮らしに きゅきゅっと寄り添うこのお部屋。

余計なものは持たずに 余計なことも考えずに とにかく住んでみたならば 新たな扉が開きそうな ジャストサイズのワンルームなのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk