子どもとの時間は宝物。 ハイハイで家中を 探検するかわいい後ろ姿も 抱っこを求めてくる小さな手も きょうだいでケンカして泣く姿も。 輝いた時間を過ごすなら こんな家がいいな。

螺旋階段が印象的な 11階建てのマンション。

ブルーのエレベーターがポップでかわいい。

ホワイトチョコレートのようなレトロな扉。 淡く優しい色合いの空間で 何度「おかえり」と「ただいま」を 交わすのでしょう。

家族の靴はシューズボックスに。 「ママの靴ばっかりじゃん」 なんて言われたりして。

約73平米の2LDK。 21帖のひろーいリビングと小さな和室、 家族みんなで眠れる寝室をひとつ。

あぁ、なんて温かみのある空間でしょう。 すーっと空気や光が抜ける 南向きのリビング。 ほっこり淡い木の色合いに癒されます。

これだけの広さがあるから ながーい電車のレールを並べたって シートを広げてピクニックごっこをしたって 余裕、余裕。 夢中になってのびのびと遊ぶ、 かけがえのない宝物の時間。

子どもが大きくなってきたら リビングを家具で ゆるやかに仕切るのもいいな。 大きなソファや背の低いオープン収納 真ん中に置いたら くつろいだり、宿題をしたり それぞれの時間を過ごせると思うんです。

３畳の和室はキッチンの後ろに。 子どもがキャッキャと笑い声を立てて 畳で遊んでいる姿が目に浮かびます。

優しい光が入ってくる和室。 縁のないスッキリとした畳が フローリングのリビングにもお似合いです。

「ママ、来ないでね〜！」 なんて言って襖を閉じて 秘密基地気分を楽しむんだろうな。

子どもの声を聞きながら 料理ができちゃいます。 3くちコンロに魚焼きグリル 腹ペコ家族も満足、満足。

キッチンはなんと食洗機付き！ 自分の時間や子どもとの時間 1秒でも確保したいですものね。

物がどんどん増えていくから 収納だって外せません。

リビングにあるクローゼットには 洋服をかけられるハンガーポールだけでなく 可動棚まで付いていました。 見えないところに、この収納。 助かります！

玄関扉の上には 日用品のストックに便利な吊り戸棚。

和室には大きな押し入れも。 おもちゃや学用品の収納に 良さそうです。

リビングからはバルコニーに出られます。 日当たりもよく、広さもバッチリ。 洗濯物を干すだけじゃもったいない！

プランターを用意して バルコニー栽培を楽しんでみるのはどうだろう。 スナップエンドウにプチトマト 自分で育てる喜びを知ってくれたら嬉しいな。

お次は廊下を抜けて洋室へ。

あれ、ここがリビングだったかな？ と思うような 明るく開放的なお部屋。

広さは9帖。ベッドを並べて 家族で仲良く眠れます。

こちらにも収納がひとつ、

ふたつ。 大人用、子ども用に分けてもいいな。

お部屋は10階だから すーっと抜けた視界が気持ちいい。

太陽の光で目覚めたり 朝起きたらカーテンや窓を開けて 深呼吸をしたり そんな爽やかな時間を過ごしたくなります。

洗面台は嬉しいワイドサイズ。 夫婦で身支度をしながら 昨日の面白かった出来事を話す。 「なに話してるの〜？」と言いながら 子どもが足にまとわりついてくる。 バタバタ忙しいけれどかけがえのない時間。

バスルームはちょっぴりレトロ。 子どもが大きくなったら 少し窮屈かもしれないけれど いつか思い出して 胸がキュッとするかもしれない。

すぐ近くには公園がありました。

遊具で日が暮れるまで遊んだり 桜の下でおにぎりを食べたり 家族の思い出が作られるのでしょう。

家族みんなで過ごせる 大きなリビングがあるお部屋。 明るくて、暖かくて、心地いい。 こんなお部屋で暮らしたら 家族みんなの笑い声が いつも聞こえるんだろうな、と思うんです。

文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。