中軽井沢の森林に建つ平屋で心も体も浄化する
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
住む場所によって 家によって 物の見え方も味の感じ方も 変わってくる。 きっとここで暮らしたら 五感が研ぎ澄まされるのだろう。 ここは中軽井沢の千ヶ滝エリア。 ハルニレテラスからほど近い 自然豊かなリゾート地だ。
歩いていると夏場でも しっとり、ヒンヤリ 涼しげな空気が感じられそう。 森の中に佇む ブルーグレーの平屋。 階段のアプローチが海外のよう。 元々はピアニストの別荘だったそう。 今のオーナーさんが購入後に自ら設計し 内外装、設備すべてを刷新して 暮らしやすく美しい邸宅に生まれ変わったのだ。 大きなデッキのあるLDKに 洋室と和室が1つずつ。 サニタリーが一体なのは 老後の暮らしにも良さそうだ。 グリーンの扉が可愛らしい玄関。 オープンシェルフで リビングとゆるく仕切っているから ほんのり風や光が通り開放的。 平屋ならではの 天井が高いリビング。 外の木々を眺めながら リクライニングチェアに身を委ねたら きっと心地良いのだろう。 いたるところに窓、窓、窓。 視界に入るのはモサモサとした木々ばかり。 眩しい都会の景色も悪くないが 四季折々姿を変える草木の景色には きっと敵わないだろう。 窓枠も緑で仕上げているから 内と外を仕切るものがないようだ。 まるで森林の中に住んでいるような、 そんな錯覚も覚える。 デッキに出てこの景色のなかで コーヒーを飲んだら どんな味がするのだろう。 豆の種類や挽き具合 そんな違いさえ感じ取れるかもしれない。 デッキチェアを置いて 読書もするのもよさそうだ。 時間を忘れ、本の世界に没頭する。 なんて贅沢なのだろう。 窓を開けて 鳥の声を聴きながら料理をする。 静かな空間で料理をすれば 繊細な味や香りも感じられそうだ。 軽井沢の高原野菜は みずみずしく香りもよいだろう。 シンプルな味付けで 素材の味を楽しみたい。 リビング横の洋室は 引き戸を開けて一間として使っても 個室として使っても自由自在。 ロフト収納には スーツケースやオフシーズンの洋服を。 和室は広々約6畳。 障子を開けて眺める緑。 きっと朝起きるのが 楽しみになる。 サニタリースペースは 広々と一箇所に。 爽やかなタイルに 上部は無垢の板張りだろうか。 洗面台の淡い色合いとマッチして 心が穏やかになる空間だ。 平屋を囲むのは木々ばかり。 まるで森林と一体になって 暮らしているかのような静けさと心地よさは きっと五感を研ぎ澄ませてくれるだろう。
文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。