むむ、これはダイナミックなリビング。 団地なんですって。 この広さ…そう、ニコイチですよ。

向かい合う二戸をつなげて ひと部屋にリノベーション。 ニコイチって呼ばれています。 このニコイチは、「中つながり」と 呼ばれていまして、本来２つある 玄関をひとつにして 中の壁をぶち抜いてつなげたというわけ。

まずLDKがある左側からまいりましょう、 何度見てもほれぼれするゆとり！ なにせ、むかしはここ、 団地の一室だったんですもんね…。

光をほわっと返す白の壁と オークやウォールナットとの ハーモニーがやさしい。 団地らしい構造の名残か、垂れ壁も いいアクセントになっている。

ダイニングテーブルを置いても 広々だ、余裕だ。 その先には対面キッチン。 調理中もすぐ声かけられますね。

ガバっと大きめの窓がふたつ。 こんな配置も団地ならでは。 まっさらなのに懐かしい不思議。

横のいいポジションに棚がありますね。 窓の下にも背の低い食器棚が置けそう。

キッチンの隣に洗面コーナー。 木の造作棚は広さがあって メイクコーナーも作れそうだし 家族のタオルもすっぽり入るでしょう。

トイレもすっかりキレイで広く 写真には写っていませんが 光を取り込む小さな窓もあるみたい。

再びお部屋に戻って。 ルーバーの向こう側に玄関と、

その奥に、右側へつながる廊下があって

次は間取り図の右側にまいりますよ。 居室は3つに分かれています。

あっ、造作のミニデスクうれしい。 間取り図を見ると 「家事コーナー」ですって。 ここで洗濯物を畳んだり？ ワークスペースにもいい。

その後ろで子どもが本を読んでいたりね。 付かず離れず、いつも一緒。 家事コーナーと子ども部屋の境目には 4枚引き戸が付いているみたい。

ほら、こんな感じ。 子どもが小さいうちは あけっぱなしにしておいて 大きな部屋として使ってもいいな。

バルコニーからも 右側、左側へと移動できます。 目の前に広がるのはすがすがしい竹林。

すべての部屋がゆる〜くつながる 間取りだからこそ、寝室だけは ちょっとおこもり。なるほど、なるほど。

まっしろの部屋に レトロデザインの窓もほんと好み。 北欧の家具が似合いそうなのも 気に入っている。

洗濯室のスリット窓の向こうは 造作デスクがあった家事コーナー。 家族の気配を感じられていいし、 バルコニーからの光も取り込める。

ここが団地ってことを 忘れちゃいそうな新しさ。 小さい窓があるのがいいんだ。

という、親と子どもがお互いに 気配をほのかに感じながら 付かず離れず暮らせるニコイチ。

実はこのお部屋、2018年度に実施された 大阪府による「あすなろ夢建築 大阪府公共建築設計コンクール」にて 準グランプリを受賞した間取りだそうです。 テーマは『look at -家事を見せるんだ-』。

「子どもはいつも親のすることを見て 成長していくので、 いつも家事をしている親の姿が見られる プランが理想だと思いました」とは、 受賞者の方のコメント。

「親の背を見て子は育つ」といいますもんね。 のどかな場所で、のびのびニコイチで ゆるくつながりながらの子育て、 忙しくも楽しい毎日が きっと待っていますよ。

ちなみに、グランプリ受賞作品は こちらの物件。 https://bukkenfan.jp/e/5864282977076249448 また違った雰囲気で素敵ですよね。