ただいま、私の美しいキッチンと愛する本たち
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
五条通のほど近く、 すこし奥まった 「コの字路地」の中に佇む 一軒の小さな京町家。 格子の扉を開け 豆砂利洗い出しが美しい玄関へ 足を踏み入れると 目の前に現れるのは 天井を仰いで ようやく全てが視界に入る 圧巻の本棚に 赤茶色のモザイクタイルが美しいキッチン。 あぁ、この眺めのために帰ってきたなぁ、と 「ただいま」を言うたびに感じることでしょう。 玄関から直接つながるダイニングの他に 1階に和室が一間、 2階に洋室が一間。 きゅっとコンパクトなお部屋の中は 数えきれないほどのこだわりで 溢れています。 モールテックス素材とステンレスで モダンに仕立てられたキッチンも 木製の収納扉が間に立つと とたんに京町家に じゅわりと馴染んでしまいます。
小上がりのような和室へは 毎度必ず、大きな沓脱石から 上っていくのがお約束。 坪庭を眺めながらお茶をするのなら ちゃぶ台も必須。 広松木工のどっしりとした脚のものも似合いそう。 機能性重視で折り畳み式でもいいかしら。 下に空いたスペースがおしゃれだなと思ったら 吊押入っていうそうです。 大きな収納が多いのも 京町家のいいところ。 ダイニングには 純喫茶みたいなテーブルセットも お似合いですね。 洋食ならダイニングのテーブルで、 和食なら和室のちゃぶ台で、 食卓のチョイスも日々の楽しみに。 和室の向こうにあるトイレは 板貼りの腰壁で和の空気感はそのまま スッキリとしたタンクレス。 さて、2階へ…の前に やっぱりこの本棚です。 丁寧にライトアップされた棚に 何を並べましょう。 竹久夢二画集でしょ、 松浦弥太郎の暮しの手帖日記、 森見登美彦の小説は全部置けるかな、 加藤千絵の歌集も置きたいし、 あ、BRUTUSのバックナンバーは週替わりで!
なんて考えていると あっという間に時は過ぎていき ようやく並べ終わったら 今度は階段から動けなくなるほど お気に入りスポットになってしまう予感です。 そうしてたどり着いた2階の洋室の また素晴らしいこと。 圧倒的な存在感の梁と こっくりとした板貼りの床で 限りなく和に近い洋室といった雰囲気。 窓を開ければ お隣さんと挨拶ができそうな この距離感も京都の路地ならでは。 ミニマムに仕上げられた洗面台に クリーンな浴室は まとめて2階に。 おやすみなさいの準備も 朝の身支度も スムーズに進む動線です。 お家時間をゆったりと過ごせそうな 落ち着いた佇まいのお部屋だけれど 室内に足を踏み入れるたびに このキッチンと本棚には 何度でも胸が高鳴ってしまいそう。 玄関を入るたびに目に入る 愛すべきものたちに 「ただいま」と声をかける 至福の日々を、どうぞこちらの京町家で。
文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk
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