はじめまして、なのに、
何故か懐かしさを感じる。
昔から知ってたような気がする。
そんな感覚、時々ありますよね。
家に関しては「実家感がある…」とか
「親戚のうちに来たみたい」とか
感じるあれです。何でしょうね。

この家もそうでした。
まずこの門構え。
時々遊びに行ってたおじいちゃんちみたいで
思わず「ただいまー」って言いたくなる。

すっかり庭に馴染んだ木々の様子、

たわわに実る金柑や

立派な柚子の木が庭にあるってのも、ね。

母屋があって、その手前には離れが。

離れはワンフロアで15畳もある。

ガラス越しに見える縁側も、
楽しみ楽しみ。

さてさて、母屋の玄関に回りますと
扉前のアーチ、深緑色タイル、
そしてガラスブロックという
レトロ好きの胸を掴む三大巨匠！
玄関ドアを変えたりDIYしたら
更に雰囲気良くなりそう。

玄関を開けても懐かしさは続く。
板張りの壁も、

この階段の風景も
同級生の誰かんちみたいな気がしてしまう。
階段手前の11畳の洋室が

特にグッとくる雰囲気で。
年月を経てしっとり落ち着いた
深い色味の壁板が何とも良い。

折り上げ天井に
切り取られたような
床の間チックなスペースも良い。

艶の出たフローリングに
ぼんやりガラス越しの緑。

摩りガラスの橙色の灯り。
レトロさと温かさが、ぽわっと、じんわりと。

ピアノの教室なんかにもぴったりだなぁ。
もしや、あの凹みに
アップライトピアノが置けたりする？
玄関すぐで、独立してる間取りもグッド。

向かいの和室も
二面の窓でたっぷりの陽射しに
落ち着いた風情。

収納力ばっちりの押入れは
襖を外してロールスクリーンで軽やかに。

1階奥がキッチンとリビングです。

キッチンはまるっとリフォームされて気持ち良く、

お手入れもしやすいフラットなIHコンロに。

従来のつくりがそのまま残された窓辺は
腕の見せ所。
こだわりのキッチン小物や花瓶を並べたい。

そしてふと横を見るとこの風景。
焦茶の縁取りで切り抜かれた
生成り色の空間は
スッと潔くて気持ちがいい。

昔ながらのアパートを思わす雰囲気。

そして、あの縁側スペースがいいんだなぁと寄ってみると、

おや？これは、ワンチャングッズ…
そう、こちらのおうち、ペットOK！

この陽だまりでモフモフちゃんと過ごす時間、考えただけでにんまりしちゃう。

トイレは、懐かしの玉石タイル！
そうそう、この水色タイルよね。
温水洗浄便座なのはありがたい。

かわいいスリッパを用意しようと思いつつ
昔ながらの便サンを買ってしまいそう…。

洗面所は、意外！にも
スマートでキュートなブルーグレー。
引き出しが３段もあるのは何かと便利。

お風呂もどこかの時点で
リフォームされたのでしょう。
比較的新しく、掃除もしやすそう。

２階へ上ってもやっぱり
にじみ出る懐かしさ、
板張りの天井に、パーケットフロア。

パタリ、ススス、襖を開けたり閉めたり。
色んな収納の形がちょっと楽しい。

床の間もあって
天井の一部は網代天井になってますね。

窓から差す西陽が郷愁を誘う。

隣の5畳の洋室、
あれ、これ私が昔住んでた部屋と同じ…。
陽当たり良好で、昼間はぽかぽか。

そうそう、押入れ部分を机にしてさ。

ベランダにも沢山洗濯物、干せますね。
晴れた日にはすぐ乾きそう。

離れの壁はDIY可とのことで
好きな色に塗ったり
クロス貼ったりしちゃいましょう。

庭に面した縁側が、なんとものどか。
アトリエや趣味部屋にももってこい。

何か教室を開くのもいいし、
このご時世、リモートワーク部屋にもぴったりかも。
家族がいる家の中だと結局落ち着かなくて…
という人も玄関出て

ヒョイと離れに来たら
気持ちの切り替えもばっちり。

縁側からは、この眺め。
冬に撮られたので木々が寂しいのですが
手前の木は桜で、
春には満開の桜が楽しめます。

自分ちの縁側でお花見なんて、羨ましい…！

手書きの図面にほっこり。
柚子、桜、金柑、そして
紫陽花に紅葉まであるとは！

小さなお庭で四季の彩りを
色々楽しめてしまうなんて、
なんという贅沢。

元々備わってる温もりに、

新しさと快適さをちょっと足して。
華美さはないけれど

離れと庭まであって、
何より落ち着く。

ペットと暮らすにも、
二人で暮らすにも、
家族で暮らすにも、

仕事場にするにも、
色々と程よいサイズ感。
横浜市内でこののんびり感、
なかなかに魅力的ではないかしら。