お家選びは難しい。 広さ、日当たり、収納の多さ。 さらに好みの内装ならなおよし。 そうは言っても予算があるし どれを取ってどれを諦めるか いつだって悩ましいものです。

だけどね そんな究極の取捨選択とはおさらば！ という、こんなお部屋があるのです。 ちょっと変わった間取り図は バレーボールのコートみたい。 一体どんなお部屋かと言いますと

可動式パネルで 室内を自由に仕切ることができるのです。 間取り図の点線の上なら どこに動かしてもOK。 なるほど、この手があったか…！ 可動式パネル自体は 目にすることが多いものの ここまで大胆に 部屋全体を駆け巡ってくれるタイプは なかなか斬新ではないでしょうか。

普段は広々ワンルームで過ごしつつ

眠るときは ベッドエリアを仕切ってみたり

集中して在宅ワーク！という時に 小さくおこもりスペースを 作り出すこともできますよ。

壁際を収納にしておいて 人が来たら隠したりね。

ブロック×木目の シンプルな内装もお気に入り。 レールを走らせるためでしょうか、 全体に下がった天井は お部屋の中に小屋があるようで 秘密基地のような演出に 心が躍ります。 ところどころくり抜かれていて ほどよく開放感も。

キッチンは玄関を入って すぐのところに。 幅も奥行きもしっかりある 頼りがいのあるサイズのキッチンで お料理も楽しくなりそう。

2つの窓からは 町の様子がよく見えます。 空の色が変わっていくのを眺めたり 外を歩く人の楽し気な声が聞こえたり そういう時間とお料理って とっても相性がいい気がするのです。

このキッチンの前を通り室内へ。 居室エリアを横目に 最奥まで進むと

サンルームみたいな 洗面スペースに到着です！ わー、これはいい…！ こんな風に枝ものを飾ったり 大きな観葉植物も似合うだろうな。 朝起きて顔を洗いに行くのが 楽しみになりそう。

身支度を整えたら 「今日はどんなお部屋で過ごそうかな」と いそいそパネルを動かして 1日のスタート。 可動式パネルで変幻自在のお部屋は その日の気分や暮らしに寄り添って いつだって欲しい間取りを 叶えてくれるのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk