小さな森の中にある 巣箱のような空間があるお部屋。 1人だけの特別な空間で 景色を見ながら おこもり時間を過ごすしたいのです。

青々とした緑が生い茂る 街の一角。 植物や野鳥が好きな大家さんが 作り上げた小さな森。

イメージスケッチの段階から こんなに美しい。 どれだけ愛情が注がれていたのか 伝わってきます。

お庭には推定樹齢150年の大きなケヤキ。 カエデ、カシの木、サクラの木… さまざまな木々が生い茂る素敵なお庭。

どこからか聞こえる野鳥の声。 「この声はどんな鳥の声かな」 そんなことを考えながら お部屋に帰る時間は どこかゆったりと流れるような気がします。

「こんにちは」 「こんにちは、いい天気ですね」 お隣さんと芝生でご挨拶。

35平米ほどの1LDK。 2階のリビングダイニングに たくさんの窓。 日当たりも借景も 期待大です。

真っ白な空間に 淡い色合いの木のアクセント。 優しい雰囲気に ほんわか癒される。

たくさんの窓からは 緑を堪能しましょうか。 目線も気にならず 私だけの空間、という特別感。

「外の世界に疲れたな」と思ったら お部屋の巣箱に入りましょう。 私だけのおこもり空間。 ゴロンと横になって窓から外を見れば すーっと力が抜けてく。

巣箱から見えるこの景色 とっても素敵だけれど

春になると見えるのは 満開の大きな桜。 人混みに出かけなくたって ここが私だけのお花見スポット。

ミニマルなデザインの 真っ白なキッチン。 窓からお日様を感じながら 朝食を作ったら どんなに気持ち良いでしょう。

お日様に誘われたら バルコニーに出てみよう。 どこからか聞こえる野鳥のさえずり 木の葉のサラサラという音に 耳を澄ませて。

白をベースにしたサニタリースペースは シンプルで爽やかな雰囲気。 控えめでキュートな洗面台も たまりません。

バスタブは大きめのサイズで ゆったり浸かれそう。 好きな飲み物を持ち込んで 1人カラオケタイムに しましょうか。

大家さんが長年愛情を込めて作り上げた 小さな森。 自分だけのおこもり空間から 季節ごとに表情を変える木々を眺め 鳥の声に耳を澄ませる… そんなゆったりとした 特別な時間が ここには流れていると思うのです。

文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。