リビングでひと際存在感を放つ、 深い緑の四角いアイツ… そう、黒板です。 右端に日付と日直が書いていないのが なんだか不自然なくらいに サイズ感までちゃんと黒板で 気持ちは一気に学生時代にタイムワープ。 ノスタルジーが加速するような演出に 心をくすぐられるお部屋でございます。

洋室が3部屋ある間取りは 趣味部屋、寝室を使い分けたい1人暮らしや ゆったりとした2人暮らしに わいわいファミリー暮らし、 色んなパターンに柔軟に対応してくれそう。

アイアン調の照明と こっくりとした木目のカウンターの組み合わせは カフェのようでもあり お客様が来る時には 黒板にドリンクメニューなんかを 書くのはどうかしら、と わくわく妄想してしまいます。

カウンターの下の棚には 本や雑貨を並べたり、 目でも楽しみたい お気に入りのカップたちを並べたり。 できれば隠さず 上手に見せる収納をしたいな。

サイズ的にも収納の容量的にも 申し分のないキッチンでは お料理も捗りそう。 壁付けでありながら 背面のカウンターのお陰で リビングとの一体感があるのも うれしいポイントです。

リビングとお隣の洋室を隔てる壁は 淡いイエローと 白い建具の組み合わせが レモンケーキのようでかわいらしい。

おっと、開放しても なおかわいらしい！ カラフルなアクセントクロスが お出ましです。

扉が壁の裏に きちんと納まるタイプなので ひと続きのリビングとしても 個室としても使える 使い勝手のよい仕様になっています。

玄関を入って右側の洋室は ドアがなく開放的。 玄関からそのままお客様を通せる 応接スペースにしたり 「ただいま」からそのまま コートを掛けて着替えられるような ファミリークロークとかもいいかも…な、 こちらも自由度の高い空間です。

もう一方の4帖の洋室は 寝室にぴったりな 控えめな光が差し込むお部屋。 それぞれのお部屋に個性があって どこをどうやって使おうかなと 考えるのがまた楽しいのです。

コンパクトな洗面台と

シンプルなバスルームは 白基調で統一感があって 好みの演出が映えそう。

わ、トイレはちょっと違っていて ほっこりとした赤基調でした。 家中に様々な色・柄が取り入れられていても 色味がやさしいので 全体がよく馴染んでいるなぁ。

ベランダに出ると 町並みが遠くまで見渡せます。 右手に見える緑は お隣にある四ツ池公園でしょうか。 夕暮れ時は あの頃の放課後を思い出して また懐かしさに浸ったりするんだろうな。

頭に浮かんだアイディアを書き留めたり 黒板アートにトライしてみたり 小さな子どもたちと 学校ごっこをしてみたり。 ごはんの時は 「起立、礼、いただきます！」なんて ふざけている内に いつしか定番になっていったりして。 リビングの黒板は きっといつもの毎日をもう少しだけ 楽しくしてくれるんじゃないかと思うのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk