1人でちいさなおうちに暮らしたいな。 自分の気持ちに正直に 寝たり、食べたり、本を読んだり。

ちいさな間口の一戸建て。 町屋ではないけれど 何十年も街を見守ってきたおうち。

ようこそ、こちらがあなただけのおうち。 あえて靴箱は用意せず ラタンのカゴに ざっくり収納したりして。

キラキラ不思議な光を放つ 星型ペンダント。 思わず見惚れる美しさ。

2階建てのちいさなおうち。 1階にはリビングダイニングとキッチン 2階には洋室とサニタリースペースと シンプルに。

玄関とダイニングの間には ほんのり透き通る レースのカーテン。

扉で仕切らず ゆるりと分ける。 柔らかくなった光が 優しい空間を演出してくれる。

グレージュの壁に白い腰壁。 アクセントになりつつも 出しゃばらない 上品な色合いがとっても素敵。

小さな木のダイニングセットを 真ん中に置いて 一輪挿しの花瓶を飾ろうか。

リビングは落ち着く おこもり空間。 ふかふかのソファに まぁるいローテーブル それにほっこり温かいラグを敷いて。 ゴロゴロ気ままに読書タイム。

腰壁にはさりげない柄も。 大人らしく、可愛らしく そんな二面性が好きだったりする。

リビングからダイニングは ほんの少し見えるだけ。 それぞれの空間が ゆるやかに分かれているって 落ち着くな。

リビングの一角は 黒板クロスという遊び心。 好きな写真を飾ったり チョークでお絵描きをしたり 自分だけの世界を楽しんで。

玄関横にある キッチンスペース。 室内窓がなんともオシャレで ずっとこもって料理をしたくなっちゃいそう。

あぁ、このタイル！

じんわり焼き上がったような グレーのタイル 見るたびにニマニマしてしまいそう。

お次は2階へ。 白で統一された 8帖ほどの爽やかな寝室。

柔らかく優しい光に 体の力が抜けていく感じ。 大きなベッドを置いて ぼふん、と飛び込んだら すぐに眠りの世界へ。

北欧テイストの照明が お行儀よく並んでいて なんとも愛らしい。

お部屋はカーテンで ゆるっと仕切ることもできちゃうの。

どちらのスペースを寝室にしても ほんのり陽の光が入ってきそう。 お休みの日には目覚ましをかけずに お腹が空くまでゴロゴロしてみたい。

寝室からつながる サニタリースペース。

大きな木の洗面台 北欧テイストの温かい雰囲気が たまらない。 鏡をスライドすれば 大きな窓が、おはよう！

隣にはランドリースペース。

ガス式の衣類乾燥機が付いているから 雨の日も雪の日も ふわふわのタオルに包まれる。

バスルームはシステムバス。 ほんわか優しい色の アクセントパネルに 癒されそう。

柔らかな光がふんわり入る 小さなおうち。

場所は京都のなかでも 琵琶湖疎水や鴨川にほど近い 視界が開けたエリア。

スーッと光や空気が 街からおうちへ 流れていくような心地よさを 味わいたいな。

文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。