爽やかな清潔感のある壁と柔らかな光。
それが剥き出しになった
コンクリートの躯体を
過度に寒々しく見せることもなく、
それでもどこか
ドライな空気を作り上げている。

まさに絶妙なバランス。

しかもこの色の塗り分けによって
室内のゾーニングも行っているというね。

上手い。


明確な仕切りを作らないことで
49.47㎡という
2LDKが十分にとれる広さを1Rにし、
寝室スペースを
窓際のここに作りカーテンで仕切る。

そしてDKまわりはまるっと色付けられて

逆にリビング側は
コンクリート剥き出しの壁。

うまい区切り方。

そしてこの物件の特徴の一つでもある
居室を作れるオプションで
一部屋作ったとしても
この色分けはうまく作用する。

仕切りをしっかり立てる間取りも
つくれるけれど、
こっちでも良い感じの
色味のバランスになりそう。

でも個人的な希望は
オリジナルの広い1Rだなぁ。


空間の広がりを感じられる。

室内に圧迫感はすくない。

そしてそれぞれがアクセントになりえる
塗られた壁と剥き出しのコンクリート。

やはりできればこのままがいい。


キッチンまわりもこのトーンによく合う
シンプルなデザインに仕上げられている。

この部屋のこのキッチンには
やはりガスじゃなく
IHがしっくりきますよね。

お風呂トイレ、洗濯機置き場は
玄関側に集められ、
洗面脱衣所の扉を開くと
奥にコンクリート壁が見えるというね。

上手い。
どこまでも“二種類の壁”を持ち込む。

トイレもそう。

ここ、恐らく壁を塗り直しているけれども、
それでも“二種類の壁”は徹底。
そして気づきましたか？
サニタリースペースの壁は白。
（そしてここもシンプルデザイン！）

色味でのゾーニングといい、
シンプルデザインのトーンといい
本当に徹底していますねー。

お風呂のデザインも
きっとトーンを合わせるのに
気を使っている。

すばらしい。

玄関まわりもとてもよくって、

このシンプルに設計された
まさにデザインという意味を
理解させてくれる。

それは下駄箱にまで徹底。

そうですよねー、ここは白ですよねー。

という
細部にまできちんと
デザイン思想が徹底されつつ
しかしながら使いやすさを犠牲にせず、
オプションを用意する事で
顧客ニーズにも応える。

うん、素敵なリノベ。

建築家さんとのコラボだそう。
さすがすぎる。
しかもこれが東京や大阪ではなく
北海道にあるというね、
それがまた嬉しい驚き。

こういう素敵物件が
日本中にどんどん作られる
世の中になっていて欲しいです。