思わず、うわぁぁ…と感嘆の声を
上げずにはいられなかった、この縁側。
さんさんと陽が降り注ぎ
ちらちら揺れる葉の影が落ちる
すーーっと長く伸びる縁側の風景に
なんとも伸びやかな気持ちになります。
しかも、畳が敷かれているのは珍しい、
どうぞここで心ゆくまでお寛ぎください、と
言われてるようなもの。

門構えもすんばらし。
緑の要塞のように茂った木々の中に
守られるように佇む平屋の家、
どっしり立つ味の出た煉瓦の門。
ちょっぴり秘密めいた
特別な雰囲気を醸し出しています。
遮るものもなくて空が広い、
前の道も広い。
門を開いた先には

これまた渋い玄関。
自然と背筋がピンとなるような。
こんな戸をカラカラカラって開けて
「ただいま」って言いたい。

広い三和土の先には
わ、心弾むアーチも見える！
奥行きも感じる品のある空間、
はてはて、お部屋は
一体いくつあるのかしら。

心ときめく間取り！
情報盛りだくさんですが
じっくり見てみましょ。
アーチの向こうはダイニングキッチン、
玄関の間を除くと和室が４つ。
そして、なんと縁側はぐるりL字型！
納戸もあるし、掘りごたつまで…
レトロな洗面所もかわいいし、
トイレのタイルも良い色味だなぁ。

玄関の間へ一歩上がると、
もう、奥の縁側からの陽射しが見え
その明るさに心がほくほく。
外観は年季が入っているように見えたけど
室内はとても綺麗で、清潔感あふれてる。
掘りごたつもあるし、
あ〜、冬もぬくぬく過ごせそう…
という安心感。

真ん中の和室からの眺めも良いなぁ。
縁側の向こうに見えますは石灯籠！
由緒正しいお庭がちらり。

キッチン横の和室からは
また趣の違う庭が見えますね。

こんな休憩スペースのある庭、いいな。
春、お茶を飲んでたら
鶯の鳴き声が聞こえたりするのかな。

さっきの図面からもおわかりでしょうが
なかなか広い敷地、
おうちは、ぐるり庭に囲まれていて

大きな栗の木が自慢です。

季節の移ろいを、庭だけでも
感じられそうな幸せ。

納戸は、昔トイレだった場所なのかも。
掃除用品とか、DIYグッズ、
アウトドアグッズなど、分けつつ
がしがし置くのにちょうどよさそう。

今まで色んな素晴らしい縁側を
見てきましたが、この風景は
ベスト３には入るかも…
いや、ベストと言ってもいいかも…と
悩ましくなりながらも
細かいことはどうでもいいから
ちょいとゴロリさせてくださいな。
そんな気持ちになってしまう、
魅惑の陽だまり。

場所は、嵯峨嵐山。
ちょっと足を伸ばせば観光名所の
渡月橋や竹林の道など、
お散歩するにも何とも恵まれた場所。
お高いんでしょうね…と思いきや
意外にも手が届きそうで。
あの縁側や庭が自分の生活の一部になるのが
かなり現実的に迫ってきたりして
ドキドキしてしまうのでした。