結婚して数年が経って きっとずっとこの辺りで 2人で暮らしていくんだろうな、 それならそろそろ買ってもいいかねぇ… なんて考え始めた頃に出会った、 私たちにぴったりサイズのお家。

江戸川区を流れる、新中川のほど近く。 50㎡弱のお家は シンプルに暮らそうと 心がける私たちにはちょうどよく、 工夫が凝らされたリノベも 好みにぴたりと合った。

玄関には 一面オープンシェルフ。 帰ってくるたびうれしくなるように 靴はきちんと並べようね、というのが 2人の間の大事なルール。

スケルトン階段のおかげで 窓からの光が入るし 空間に抜け感がある。

階段下の収納を発見した時は 「匠の技みたいじゃない？」なんて 2人で盛り上がった。

洋室の収納もオープンなタイプ。 「服は色別に並べようよ」という 彼からの提案は丁重にお断りした。 スーツとモノトーンの私服が全ての あなたは簡単でしょうけど…。 せめて、季節ごとに衣替えして 整った状態をキープできるよう 努力しようと思う。

キッチンは 私の1番のお気に入りエリア。 シンプルなフレームキッチンに グースネック水栓、4くちコンロと 憧れが詰まっている。

このブラックの壁に映えるように 調理器具はステンレスで統一して 壁掛け収納とかも チャレンジしちゃおうかな、と ワクワクが止まらない。

パントリーだってついている。 目隠し用のロールスクリーン、 これがまたありがたいんだなぁ。

造作のダイニングテーブル、これも素敵。 スツールに腰かけて 少し照明を落として 2人横並びで食卓を囲むと ワインバルに来た気分。 テレビが見えない分 今までより会話が弾むようになった。

ショップカードを ペタペタ貼ったり ペンをひっかけたりと 有孔ボードは想像以上に便利な存在だ。

リビングエリアは TVボードや

カウンターが備え付けらえているので 座り心地のいいソファを ドン、と置くだけで完成。 購入する家具が最小限で済んだのも このお家の魅力の1つだったな、と思う。

小上がりの書斎スペースは このすみっこ感と 窓から見える景色の開放感で 仕事がとても捗るもので テレワークの日はいつも彼との争奪戦。 だけど、リビングのカウンターで 壁に向かって仕事をするのも それはそれで好きだったりする。

ベランダの代わりにサンルーム。 アウトドア感漂う 人工芝とOSB合板のおかげで 洗濯を干す時間は いつもごきげん。

赤いクロスを見て ベーシック好きな彼は どんな顔をするかな、と思ったけれど 「自分じゃ絶対選ばない色だけど 意外と好きだわ！」 と言っていてうれしくなった。

お風呂はシックなカラーで 「1番はこういう色が好きだけどね」 なんて言ってもいて まぁそうだろうね、なんて 笑いあったりもして。

車を持たない私たちだけど いつか買ったりもするのかな。 その前に趣味のキャンプ道具で ガレージはいっぱいになってしまいそう。

備え付けの家具に 物がジャストで収納できたり 間接照明の加減がうまくいって 部屋の雰囲気がよくなったり そんな些細なことが たまらなく幸せで このお家に住んでよかったなぁって 実感する日々なのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk