住む場所を決めることって どんな暮らし方をするかを 考えることだと思います。

たとえば、こちらの築地。 活気に溢れ、 新鮮で美味しい食材が手に入る。

こんな場所で暮らせたら 朝昼晩、食事の時間が楽しみになって 活力がみなぎってくるんじゃないかな と思うんです。

今回の物件の場所は 築地場外市場のど真ん中。 市場自体は豊洲に移転したものの 美味しそうな飲食店や 専門店が軒を連ねて 今もなお活気があふれる街です。

そんな街の、レトロビルの2階。

おぉ、階段もなかなかレトロ。

間取りは広めのワンルーム。 キッチンを真ん中に配置しているところが 築地ならではの間取りかもしれません。

玄関から続く 広々としたリビングダイニング！ ナチュラルな木の質感に 奥に見える元気なイエローが ピリリと効いています。

キッチン前のこちらのスペースは 食を楽しむ場所にしたい。

寒くなってきたらこたつを置いて 市場で買った海鮮をぐつぐつ煮込んで。

食べ終わったらキッチンを眺めながら 「明日はこの出汁でお茶漬けにしよう」 なんて、食べることばかり考える。

サイドにずらりと並んだ収納も センスが良いですね。 飾り棚として使えるのも嬉しいな。 お酒が好きなら 世界のワインを並べても素敵です。

こちらのお部屋の メインとも言えるであろうキッチン。

ダクト剥き出しに オープン収納 カウンターテーブルまでついて オシャレなダイニングバーのよう！

冷蔵庫を隠せる パントリースペースもあるんですね。

作り付けの収納には コレクションの食器やグラス マニアックな調味料なんかを 並べてみては。

調理ツールは吊り下げてみよう。 ステンレス素材で揃えたら 壁のグレーとお似合いなんじゃないかな。

ベッドは南側の窓際に。 ビル街のため眺望が良いとはいえませんが それもこの立地ならではということで。

ベッド上の天井は 既存のレトロさを残しています。

床は合板にニスを塗装。 じんわりと飴色に変化して 味わいが出てきています。

天井もラフな質感の合板仕上げ。

ゆるっと吊り下げたペンダントライトや

特注のつまみとスイッチが インダストリアルな雰囲気でかっこいい！

お次は水回りへ。

タイルが涼しげなトイレは 小窓付き。

そしてバスルームは まさかの猫足バスタブです！ 外観のレトロなビルからのギャップが うーん、ずるい。

大きなバスタブにゆったり浸かりながら 今夜のメニューを考えましょう。

築地場外市場のど真ん中に建つ キッチンをど真ん中にしたお部屋。

食べることが好き、 素材を選びながら作るのが好き… そんな方は暮らしをワンランクアップ できるかもしれませんよ。

文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。