気持ちがぐっと上向きになる 一面のイエローが このお部屋の主役です。

木目やかすかな凹凸が 足の裏に伝わってくるであろう 無垢のフローリング。 そのままごろりと寝転がって 日向ぼっこを始めたくなる。

なんとも気持ちよく過ごせそうな こちらのお部屋は 12帖の広々空間。 今のままでもよし、 パーテーションで仕切ってもよし。 住む人次第で 表情をがらりと変えてくれそうです。

黄色い壁の反対側は 一面まるごとオープンクローゼット。 色ごとにきちんと服をかけて トルソーなんか置いたら アトリエっぽく仕上がるんじゃないかな。

お気に入りのコーディネートを スポットライトで照らしたりしてね。 というかこのお部屋、 事務所使用も可ということなので リアルにアトリエにするのもありかも。

隅っこには小さなクローゼットもあるので 生活感はこちらへしまい込みましょう。 カラカラと音を立てそうな ガラスの引き戸が ほっこりとレトロなアクセント。

5帖のダイニングスペースの中で ひときわ目を引くのが やっぱりこちら。

ステンドグラス作家さんによって デザインされた さわやかでポップな色づかいの ステンドグラスです。 この窓と向かい合っての作業なら お料理だって洗い物だって いつもより楽しみになる気がします。

洗面台は浴室内にあるスタイル。 さりげなくスタイリッシュな水栓と

この、ありそうでない 深い緑のモザイクタイルがお気に入り。 白い壁と緑の床の組み合わせが クリーンで、かつ落ち着きがあって… あと… なんとなく海外っぽくておしゃれ！ ミーハー心がくすぐらちゃうんです。

コンパクトな浴槽の ミントグリーンも好きですよ。 窓があって明るい浴室、うれしいな。

玄関横には トイレと洗濯機置き場。

ここにも隠れていましたね。 かわいいかわいいイエローさん。

玄関の一角の下駄箱は 壁に身を隠すように つつましやかな真っ白。 とっておきの花瓶にお花を活けて 上に飾ってあげよう。

今回のお部屋は こっくりと飴色に輝く 博多のヴィンテージマンションの一室。

丁寧にアップデートされつつも

使い込まれた階段の手すりや

ノスタルジックな エレベーターのボタンから 重ねてきた時の長さを 垣間見ることができて 愛おしさが増します。

ポップカラーで彩られた室内に漂う 一朝一夕には生まれない 心地よいレトロな空気感。 この部屋にぴったりのインテリアを探しに 博多の街を今日も散歩。 そんなハッピーな暮らしが 似合いのお部屋だと思うのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk