「レトロかわいい」というワードに ついつい反応してしまう方。 きっとこのお部屋に がっちりハートを つかまれちゃいますよ！

ターコイズブルー×オレンジ、 この組み合わせが好きすぎる…。 何度でも出入りしたくなる ハッピーなカラーリングの玄関に 気分が一気に高まります。

やった！ 内側もちゃんと ターコイズブルーだ！ かわいい木目の扉とか 渋い金属のスイッチプレートとかが 同時に視界に入って 室内側から見る玄関もまた いい味だなぁ。

玄関に立つと目の前には え…？階段…？

そう、なんとこちらのお部屋、 団地の一室でありながら メゾネットになっているのです。 これはなかなか珍しい！

1970年築ということで ところどころ綺麗にされていながらも しっかりと昭和の香りを残す室内。

意外とどんなインテリアも よく馴染むんじゃないかと思います。 ミッドセンチュリー調の カラフルなインテリアも シンプルなお部屋に映えそうだし 濃い木目のカフェテーブルに 革張りのソファで 純喫茶風っていうのも 楽しいだろうなぁ。

控えめにあしらわれたブルータイルと 木目の吊り戸の組み合わせが素敵。 大きな窓から光が入って 朝ごはんの支度も捗りそう。

そしてこちら、浴室のブルータイルが これまた…もう…どうですか…！ 「きゅん」の上が 「ぎゅん」だとすると もう胸がぎゅんぎゅんして 止まらないのです。 えーん、かわいいよう。

もしもここに住んだなら この小さなタイルたちを せっせと磨き上げるのを ライフワークにすることを誓います。 廊下から扉一枚隔てて この洗面所兼浴室となるわけですが はしっこに木製スツールを置いて 着替え置き場にしてみたり 籐のかごも絶対似合うし… 工夫の余地があるのが また幸せなのです。

お、レトロルームではおなじみの 洋式カバーさん、こんにちは。 ほんの少しの不便さも 昭和レトロ代表！って感じの 床の柄と一緒に まるごと可愛がりたいな。

2階には階段を挟んで 両側に和室があります。 シンプルな6畳と

10畳の方は 一部がカーペット敷き。 和室って落ち着くし お布団ライフも大好きですが 大きな家具の置き場に 困ることもあるわけでして この一角の存在は とてもありがたいです。

このお部屋から バルコニーに出ますとね ブルーの柵が 鮮やかなワンポイント。 水栓の配管も ブルーでおめかしされてます。 至るところに散りばめられた ブルー探しが楽しいお部屋。

私の1番のお気に入りのブルーは やっぱりあそこかなぁ。 というわけで…

もう1回見ましょ、見ましょ！ 愛でておきましょ、ブルータイル！ しつこいですか？ ごめんなさい。 タイルに免じてお許しください。

50年以上の長きに渡り たくさんの人の暮らしを 見守り続けてくれている京口団地。 ほっと落ち着く佇まいの建物は 「レトロかわいい」が ぎゅっと詰まった宝箱のよう。 さ、ではもう一度玄関から！と 何度もお部屋を見返しては うっとりしてしまうのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。