ついに出会ってしまいました。
経年美により生み出された色、質感。
そしてなによりこの曲線美。
またたく間に心を潤す
上品なアーチ。

玄関入ってすぐが
この光景だなんてもう。
梁のあまりの神々しさに
私、ドキドキしています…。

1階は遮るものがほぼない33.05㎡。
2階には気になる
小さな畳コーナーも。
そしてお家のあちこちに
麗しき曲線があるという喜び。

家にやさしいカーヴがあると
たちまち軽やかになりますね。
土間玄関、キッチン、それぞれが
アーチの下に。ときめく…。

居室は潔いほど仕切りがなくて
通りに面した窓からの光が
遮られることのないよう
スケルトン階段になっていて

お庭に面した掃き出し窓を
全開にすれば
光と風がアーチの下を
くぐり抜けてゆく。
さぞかし気持ちいいでしょうね。

そのうえこんなお庭まで
用意してくれているんですか…。
とことん、うっとりさせてくれる。

階段上がってすぐのところに
ありました、楽しみにしていた
小さな畳コーナー。
縁なし畳っていうのが
スマートでこのお家に合っている。

2階も間仕切りはないですが
アーチで空間が分けられている。
洋室側には作り付けのカウンター。
ワークスペースにするのもありでしょうし
飾り棚にしてもよさそうですね。

そしてお気づきですか、
明るく優しい表情の中に
見え隠れする無骨さ。
とくに吹き抜けのところ。

長い年月、その場所に
あり続けた材だけが放つ迫力。
見れば見るほど
麗しさと力強さがあちこちに。
きっと住む人を
飽きさせることはないでしょう。

水回りが凝っているところも素敵です。
深い色の壁に浮かぶような
まん丸の鏡がかわいい。

写真には映っていないですが
トイレにはお庭側に
窓があるみたい。

このバスタブは…
後頭部をそっと支えてくれる
長風呂さんに優しいデザインでは…！

美しさ、優しさ、たくましさ、快適さ。
あらゆる要素が詰め込まれたこのお家、
明治時代から建つ
京町家なんですって。

わ！　なるほど、これはこれは…。
確かに納得できる荘厳な外観。
このどっしりとしたお家の中に
まろやかなアーチがたくさん。
そのうれしいギャップに
またまた心が潤いました。