ブルーと木目ってさ 親和性、高い気がする。

こちらもブルーの手すりにもたれて 流れる川を眺めつつ 時々部屋を振り返りながら 考える。

うん、やっぱそうだよ。 ぴったりだよ。 この組み合わせにした人、すごい。 むしろ、えらい。

そんな平和な昼下がり。 きっとこの時だけは 地球の自転だっていつもより ゆっくりなんじゃないかってくらい のどかな時間。

ここは博多駅から徒歩8分。 日当たりのいいワンルーム。 何でも揃う駅前のにぎやかさとは 対照的なくらい素朴なお部屋が たまらなく好きだ。

一目惚れしたのがこの壁紙。 北欧インテリアが似合いそう！と 思ったけれど 幾何学模様は よく見ると和柄っぽくもあって どっちのテイストとも好相性。

このキッチンカウンターの 縦格子との組み合わせが 素敵でしょ。 いつだってここには 一輪挿しにお花を飾りたい。

ブルーの壁の反対側にある収納は 幅も奥行きもたっぷり。 ハンガーポールに 頼りになる天袋もついて 安心感のある大容量。

キッチンカウンターを通して 見る壁もいいね、いいね。 レトロな空気感を纏うキッチンは クラシカルなライトがいいアクセント。

コンロこそ1くちだけれど 工夫すれば 色々な調理器具が置けそうだし シンクが二層式なのも 珍しくてうれしい。

キッチンの背面には かわいいかわいい洗面台。

水栓の形にきゅんとした。 石鹸や小物をおけるやつも、 最初っからついてるんだ。

キッチンとそっくりなライトに 木枠の鏡。 面倒でさぼりがちだったスキンケアも この洗面台の前でなら 少しだけ丁寧にできている、と思う。

キッチンの横にはドアが2つ。

向かって右がトイレ。 温水洗浄便座もついていて 心強い。

あら、シャワールーム、 クールに決めてきたじゃないの！ 急に表情を変えてくるんだから そのギャップにやられてしまう。 バスタブはないけど ハンドシャワーとレインシャワーの二刀流で かえって贅沢な気分。

鏡だってついていて 申し分なし。 少し変わった壁の質感が いつまでも妙に新鮮だ。

そうそう、あんな所にも 鮮やかなブルー。

お部屋の壁の柔らかいブルーとは違い こちらは目が覚めるような色。 初めて見たときはそのビビットさに 驚いたものだけど このドアのおかげで いつも元気に「いってきます」が言える。

「ただいま」の時は 玄関から見える部屋の全部が愛おしい。 ブルーと木目、それからできれば 陽の光もあると満点。 平日も時々そんな時間に帰ってきては ベランダに出てビールを飲むと もう他に何もいらないと思える。

ブルーと木目。 ベランダとビール。 川の流れとひんやりとした空気。 親和性の高いそれぞれに 自分も溶け込めているようで このお部屋で過ごす私は いつだってごきげんなのだ。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。