手の行き届いた坪庭が
見えていますね。
ますます大切にしたくなる。
調理中もチラッと見えるでしょうか。

和の風情をひとりじめ。
うち、灯籠あるんですよって
言いたくなります。

場所は京都の五花街である
宮川町のすぐ近く。
石畳の伝統的な街並みに
スルッと溶け込む明治生まれ。
この京町家が借りられる。

2畳の和室もあるんですね。
京町家で見られる
ミセノマの名残でしょうか。
小さめのお部屋の
3DKっていうのが
かわいくてかわいくて…。

入ってみると広い土間に今どきの気配。
見上げると竹天井だったりして。
今と昔、どちらのいいところもある。

友だちができたら玄関先の
ここでおしゃべりするんだ。
想像するだけで…あぁ〜楽しそう。
へりに座っておしゃべりしていたはずが
いつの間にかふたりとも
つっかけ脱いで畳の上。
友だちにはぜひとも長居してもらいたい。

ガラスの引き戸のおかげで
通りに面した窓からの光が
台所まで届いて明るい。

木の自然な色がとても好き。
L字で使いやすいだろうな。
タイルも木に馴染むやさしい白。
棚は調味料置き場によさそうだ。

無垢床のリビングの先に坪庭。
素朴だけど品がある
わくわくもさせてくれる。

2階に上がると和室と洋室があって
勾配が付いた天井に
見事な梁が走っている。

3畳っていうのがまたいいんですよ。
ひそみたい時にちょうどいいから。
こちらは寝室がいいかしら。
お布団敷いて寝る、とか…

もしくはこっちをベッドルームに。
和室は集中できそうだから
仕事部屋とか、趣味の部屋とか。
どちらにしようかな…。
好きなだけ、迷いに迷ったらいいや。

洋室にはベランダもあります。
花街ならではの町並みに
お琴の音色、聴こえたりして。
聴こえたらいいな。

最後に洗面所やお風呂場を。
1階の、台所の隣。
ほら、あの引き戸の向こう。

忘れてしまいそうですよね。
自分が明治生まれの京町家に
暮らしているってこと。

あ、窓がありますよ。
間取り図を見てみると
窓の向こうはちょうど坪庭…！
ゆっくり浸かって
季節の移ろいを眺めたいです。

周辺には神社仏閣はもちろんあるし、
お祭りやライトアップのイベントにも
気軽に出かけられる場所。
しかも、近ごろおしゃれなお店も
増えているそうで。
珈琲やチーズ、ベーカリー…ああ、魅力的。
お家の中でも外でも
古都の風情も、
イマドキの京都の姿も楽しめる
毎日が待っています。