おうちのなかにアーチがある！ それも、きっちりと決まった形ではなく ラフに切り取ったようなアシンメトリーな形。 それだけでこんなに心が ほっこりするなんて。

玄関、広々していますね。 やさしい空間に合わせて 木のシューズラックを置くのはどうでしょう。

玄関からつながるのはキッチンです。 扉を開けると 歯車がくるくる回るんです。 なんてかわいい！

仲良く並んだセパレート型のキッチン。 週末にはパートナーと一緒に おしゃべりしながら料理時間。 背中合わせだから言えることって、あるよね。

贅沢に使った木材に ツヤっとキュートなモザイクタイル。

水栓のデザインにもこだわりが。 レトロな壁のデザインを見るたびに 眠い朝だってご機嫌でご飯を作れそう。

床下収納もありました。 梅シロップにキウイシロップ 旬の味を大切に保管できますよ。

リビングは広々17.5帖。 南向きの窓からは お日様がたっぷり入ってきます。

ポツポツと控えめに灯るダウンライトは やさしい無垢材の床と ざらりとした珪藻土の壁と交われば ほんわか、笑顔でいられる空間に。

このアングルも素敵だな。 同じのようで、同じでない アシンメトリーなアーチ。 漆喰壁の質感も相まって にじみ出る手作り感がたまりません。

手前は可動棚つきのクローゼット。

奥のハンガーポールには ちょっと羽織るカーディガンなんかを かけておくのはどうでしょう。

こちらのアーチの先には ワークスペースがありました。 仲良く並んで読書をしたり 料理の合間にパソコン作業をしたり… そんな時間がここで過ごせたら どんなに幸せでしょう。

さりげないニッチには 小さな植物を置いてもいいですね。 リビングにつながる小窓からは ほんの少しだけ お互いの存在を感じられます。

キッチン横には4.5帖の洋室が。

くすみグリーンの棚がとってもおしゃれ！ 文庫本をずらりと並べて書斎にしたり ご自慢のコレクションスペースにしても いいかもしれません。

こちらは6帖の洋室です。 個室も珪藻土仕上げなの、嬉しいな。

外の光が入ってきます。 夫婦の寝室にするのはどうでしょう。 サラッとした真っ白な リネンのベッドシーツを用意して。

もしかして、元々は和室だったのかな。 奥行きたっぷりの収納が自慢です。 内側もくすみグリーンや 木の塗装でナチュラルな雰囲気に。

洋室の先に現れたのはなんと… サンルーム！ 棚も天井の木枠からも ほんわか温かみを感じます。

お日様を感じながら テレワークをするのも最高なんですが 刺繍やパッチワーク そんなゆったりとした時間を こちらで過ごすのも良さそうです。

洋室のお隣には サニタリールームがあります。 お気づきでしょうか？ この洗面台、ミシンの足なんです！ あぁ、さりげなく散りばめられている 遊び心がハイセンスすぎる。

バスルームは可愛らしいタイル張り。

シンプルなのかなと思いきや このシャワーですもの！ 受話器のようなアイアンのシャワー 持つたびに、そのかわいさに ニンマリしてしまいそう。

バルコニーは外干し可能です。 工事中なので全貌は まだ見られないんですが 空がよく見えるようになるとのこと。 テーブルセットを置いて 週末にはブランチ、 なんていうのもいいですね。

そうそう、こちらのお部屋 実は大きな団地のリノベーション物件なのです。

団地の素朴さを上手に残しつつも 遊び心やセンスを散りばめられた空間。 きっと暮らしているだけで ほっこりと気持ちまで温かくなって 穏やかな時間が過ごせるんだろうな。

文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。