陽の長さが変われば ソファの位置を変えたいし 季節が変われば ファブリックだって一新したい。 壁に貼ったポストカードは 気分で増えたり減ったりするし キッチンはいつだって 使いやすくアップデートしたい。

そう、お部屋の中を どんな日も自分らしく構築したい 模様替えフリークの方に ピッタリのお部屋です。

広々とした横長のLDKに 独立した洋室が1つ。 バルコニーだって大きくて ゆったりと暮らせそうな間取りです。

玄関から早速、 キャンバスのような 真っ白の壁でお出迎え。 第一印象になる玄関は どんなイメージで作り上げようかな。 大きな絵やドライのスワッグを飾ったり お掃除にも使える大きな箒を オブジェのように 下げておいても素敵かも。

光がたっぷり入る ナチュラルなリビングは 家具の配置も自由自在。 どうスタイリングしようか ワクワクするようなワイド空間です。 ハンギンググリーンとか 絶対に似合う！

壁の一部は みんな大好き(?)、有孔ボード。 色んな形のフックを駆使して とびっきりおしゃれな表紙の雑誌とか 馬毛の洋服ブラシとか かけておくんだ。

…と、お部屋が好み過ぎて ディテールが細かい妄想ですが 最後までお付き合いくださいね。

このキッチンがまた 無骨でかっこよくて。 ステージの上にあるような配置や 背面の壁の全面タイルのおかげで この一角だけ隠れ家レストランのよう。

後ろの棚もキッチンの下も フルオープン。 潔く、見せまくるスタイルで行きましょう。 調理道具やお皿は ラフに並んでいても サマになるものを選んで リビングから眺めていても 幸せな気分になるように仕上げたい。

無骨、といえば バスルームもなかなかのものです。

仕上げはモルタルでしょうか。 落ち着いたグレーの壁に 真っ白の浴槽と

洗面台。 ここは小物類もモノトーンで揃えて 心落ち着くリラックスタイムを 過ごせるように。 スピーカーで音楽流して （中納良恵さんのソレイユとかのイメージ） 浴槽に浸かってあたたまって。 そんな夜、いいよなぁ。

洋室にも大きな窓があって 収納にはクリップランナー付き。

ここにどんな布をかけるかで いくらでも悩めるし いつのまにやら 10枚ぐらい所有している未来が見える。

バルコニーの奥行き、 やっぱりいいですね、 濃い青の柵には 白いテーブルセットが似合うかも。

角の花壇にはハーブを植えて 摘んだらそのままお湯を注いで ハーブティーでお茶の時間、なんて 理想だな。 いやでも紫蘇とか植えておいて 夏中そうめんのお供になってもらう方が うれしいかもな…とか 気付けば食べられるものばかり 想像してにんまりしてしまうのです。

こちらのヴィンテージマンション、 熊本県の街中にあるそうで。 徒歩圏内にごはんやさんも美術館も 本屋さんも眼鏡屋さんもあるそうですよ。 （もちろん他にもいっぱい） 家の中を自分色に染め上げるだけで 充実の毎日になりそうなのですが 外に出ても楽しいなんて素晴らしい。

大好きな家に、楽しい街。 これが揃えば あとは息をするだけで ご機嫌に暮らせるに違いないと思うのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。