目を見張るほどの個性と ラグジュアリーが詰まった デザイナーズビルです。

玄関から既に ただものではないインパクト。 草間彌生さんがいらっしゃるのでは… なんて思ってしまうような 赤の水玉模様でお出迎え。 これは、お客様の招待しがいが あるってものです。

まずは間取りを見ておきましょう。 5階建てに屋上がついた 細長い建物です。

もうかっこいいの一言。 ガラスブロックが贅沢にあしらわれた ミュージアムと見紛うような外観に 圧倒されます。

1階の駐車スペースは 電気自動車対応だそう。 あ、正面の壁にも水玉模様。

大容量のシューズクロークを見て 「たくさん収納するために 靴を重ねるラック」みたいなグッズとは 無縁だな…なんて考えてしまう 豪邸ビギナーな私です。

中庭が望めるリビングには 部屋にぴったりと沿った 造り付けのソファ。 革張りで気品が溢れている…。

造作家具がまた モダンなデザインでして おぉ、テレビは壁掛けする前提ですね！と いちいち驚いてしまうのです。

ドアの向こうには

お隣の洋室。 書斎にするか、趣味部屋か… どんな作業にも没頭できそうな シックな内装。 緻密なボトルシップとか 似合いそうだなぁ。

ダイニングへ繋がる階段が なんともアーティスティック。 ダイナミックな曲線は 目を奪われる存在感があります。

ダイニングを囲む手すりの 繊細なことよ…！ 家の中でもきちんとおしゃれをして 優雅なお食事タイムにするんだ。

家具のように部屋に馴染む 大きなアイランドキッチンは

反対側に回り込むと シャープでスタイリッシュなデザイン。 水栓が2つにコンロは4くち。 お料理の腕がメキメキ上がりそう。

ここは、料亭？ 中庭を望める掘りごたつ付きの和室は 和服の女将が登場したって驚かない。 もしも私がこのお家の子だったら 「普段は入れてもらえないけど お年始だけは晴れ着でお節を食べる部屋」 みたいな感じかな。 そんな暮らしを ついつい妄想してしまいます。

更に、和室の裏にも 本格的なキッチンがありまして。 二世帯で暮らすにも便利ですし 特別な茶器とかを置いておいて ここへお通ししたお客様の おもてなしがスムーズに出来たら 素敵ではないですか。

同じフロアには サニタリースペースがあり

お待たせしました！ みて下さいこのお風呂！ 大きな浴槽、窓の外には坪庭、 そして写真で見えませんが なんと天窓もあるそうで。 見上げるのは青空か夜空か… 雨が降り注ぐ時間も 幻想的だろうなぁ…。

屋上には水栓も設置されているので ハーブとか野菜とかを もりもり育てるのもいいですね。 あ、毎朝ラジオ体操というのも楽しそう。 屋上のある生活、憧れます。

お手洗いは2、3、5階の3か所に。 大きなお家でもこれなら安心。

エントランスには 年号らしき数字が彫られた階段。 どんな意味があるのでしょう。

きっとまだまだ奥深いであろうこのお家、 隅々まで堪能したいものです…。

物件を見てうっとりして 価格を見て現実に戻って おっとわたくしなどお呼びでないですね、 なんて思いつつ だけどやっぱり憧れてしまう、 個性だだ漏れの豪邸なのでした。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。