不思議と馴染むポップな色づかい。
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
黄色にグリーン。 ポップなはずなんだけど、 落ち着いた雰囲気もある。 天井はときめくような オレンジだし、 たくさんの色が 使われているけれど、 不思議とうるさい感じではなくて 色使いのうまさに感心してしまう。
それに加えて、 ベッドサイドのニッチとか、 読書したくなるようなランプとか… 主張はしてこないけど、 細かな、良いね、がたくさん! このアングルからだと、 色が目に入らないのも 設計の妙かもしれない。
L字の窓も良いですよね…。 ぐっとこなれた印象になる。 こんな一人暮らししたかった。と、 羨ましくなってしまう間取り。 ワークデスクに、収納もあり、 バストイレは別で、バルコニーも ゆったり確保されている。 これくらいの大きさのデスクも ちょうど良いな。 モノで溢れる気配がしません。 ついつい、デスクの上って いろいろ置いてしまうのですが… 大きすぎるのがいけないのかもと ふと思いました(反省)。 この机なら綺麗な状態を保てそう。 ミニマムなデザインの キャビネットも 扉の色だけでここまで ポップになるんですね。 そしてなんと、 扉の色が変えられるみたい。 落ち着いたダークブルーも いいな、悩んじゃうな。 たぶん、 黄色の日があったり、 ブルーの日があったり、 そんな感じになりそう。 このアングルからの 写真を撮られることを 想定しているかのような佇まい。 家具の配置といい、大きさといい、 絵になる壁面です。 キッチンを含めて、 色味が統一されているのもポイント。 その徹底ぶりはバーチ材の床にも。 だからこそ、カラフルな色も うるさく感じることがないのでしょうね。 一点、好き嫌いが分かれるかもしれないのが、 浴槽がなくシャワールームであること。 個人的には掃除の手間も省けるし、 割り切って、他の場所に面積を割いてくれた と考えると、むしろ好感が持てます。 こちらのお部屋は REISMさんのFiniというシリーズです。 サイトの文中でも書かれているのが "スモールメリット"という言葉。 必要十分な大きさと設備を確保して、 あとはデザインで補っていく。
このお部屋を見ていると、 広さと豊かさは比例しないのだな、と つくづくと感じさせられました。
文・つづきもとふみ 街を歩きながら生活を想像するのが好きです。建築設計事務所と観葉植物屋を営んでいます。@Motois1 mid-ry