もちろん1人で暮らすのでも お仕事をするためのお部屋にするのでも いいのですが できるなら、愛車と一緒に 好きなことだけして暮らすのが 似合うお部屋だな…と思います。

ロフト付き平屋って もうそれだけで大好物なのですが 更にこの物件の魅力を ぐっと高めてくれたのが ガレージでした。

愛する2輪の相棒と 寄り添って暮らしたい方に 届いてほしい。 愛車を乗り入れられるガレージは なんとツールボックス付き。 心ゆくまでメンテナンスができちゃいます。 ガレージは 部屋から眺められるもんだから 四六時中一緒に過ごしている感覚が 味わえるのではないでしょうか。

黒を基調にリノベされた室内は かっこいい…の一言に尽きます。 町家の面影を残す梁は この空間に温かな個性をもたらしていて 絶妙なバランス感。 造り付けのテレビボードは 壁にぴったりのワイドサイズ。 大きなテレビ、買っちゃおうかな…。

とことん色味を抑えた家具に わっさわさのインドアグリーンを 床にも頭上にもたっぷりと。 もちろん、愛車を眺められる位置には お気に入りのソファを置いて。

階段は、アイアンのフレームに 杉の足場板を組み合わせているそう。 こういうこだわりのディテール、 友達を呼ぶたびに きちんと説明したくなっちゃいます。

なんとロフトは畳です。 うわぁ、本当に、ツボをついてくる…！ ここだって誰かに自慢したい、 でも、自分だけのくつろぎ空間にしておきたい。 そんな気持ちのせめぎあい。 至福の6帖は、ごろんとしたって まだまだ余裕。 壁際にびっちり本を積み重ねて ビンテージのランプを点けて 寝落ちするまで読書タイムとか 幸せすぎやしませんか？

ロフトから見下ろせる位置にあるのが こちらのキッチン。 うっとりしてしまうほど 無駄のない造り。

キッチンに合わせた ステンレスのキャビネットに シンプルな家電を並べて この空気感を保ちたい。

サニタリースペースも たまらぬ美しさです。

クールなのに無機質じゃないのは 統一されたカラーリングでも 異素材が上手に組み合わせられていたり さりげないエイジング加工が 効いていたり… 細やかな技がそこかしこに 散りばめられているからでしょうか。

それぞれのこだわりが 主張しすぎずうまく馴染んでいるから 落ち着く空間に仕上がっているのですね。 使われている素材をきちんと知ると より一層愛着が湧きます。

黒基調で異素材MIXのこの部屋は 京町家のイメージが がらりと変わるようでいて 梁や吹き抜け、畳なんかの 目を引く特徴は やはり京町家であればこそ。 そんなハイブリッドなリノベに スタンディングオベーションしたくなる。 自慢したくなるくらいかっこいいこのお部屋で ソファに座って愛車を眺めながら 京都のクラフトビールなんか飲んだら どんな気分かな…と想像して ついつい顔がにやけるのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。